現像失敗
2本ずつの現像を2回やり終え、3回目で疲れてきて、はぁ〜沖縄そば食いてぇなぁ〜などと意識が少し飛び気味でフィルムをリールに巻き、パッとチェンジバッグを開けたら、リールがそのまま目の前に!リールをタンクの中に入れてない!!
国会前で撮った5本のうち1本が、冒頭の写真のような具合になってしまってけっこう厳しい状態だけど、「何が写ってるかはわかるし、なんとかスキャナで読み込めたので良かった」ってことにしとこうや。
昨日までは、金もかかるし金沢で抗議ポスターを貼り付けた紙袋を肩から提げ、一日中歩いていようと思っていた。
しかし、朝、目が覚める頃になり、そわそわとして、いてもたってもいられなくなった。誰かがやるだろうでは済まされない、そんな気分になった。
金沢は夕方まで雨が降り続けるようだし、まだ東京で歩いていた方が良いだろうとも思えてきて、東京へ行くことにした。
集まった市民は国会前を埋め尽くし、戦争法案への反対を訴えた。
同居人から、
平和を実現する人々は、幸いである、その人達は神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。マタイによる福音書5章9~12節
を贈られた。
東京へ来たついでに、国会前から銀座へ移動し、視度補正レンズを購入するため、ライカ銀座店へ。まぁ、一言で言って入りにくい店であるが、中古であってもオーナーはオーナーだから堂々した態度で入店した。
中へ入ってみれは特に気負うことも無く、自分のM6で、-2.0、-1.5、-3.0ディオプターの視度補正レンズを試させてもらい、一番クッキリと見えた-2.0ディオプターを購入した。
品物を受け取る際に「またお越し下さい」と言われたが、「石川県なので簡単には来れないですねぇ…」と話すと「今回はお仕事のついでですか?」と尋ねられた。
どういう反応をされるだろうかと気になりながら「いえ、今日は国会前デモに参加してきました」と答えると「あっ、今日、8月30日は一番大きな行動をする日ですね。周りの者もたくさん行っています」と、想像だにしなかった言葉が返ってきた。
驚きと、そしてライカならあるいは…という納得と、さらにはSEALDsをはじめとする人々の行動が、ライカの店員(20代後半といったくらいの若い方)にこの言葉を言わせたのだという感動で、国会前を早めに抜けてきた後ろめたさが吹き飛んだ。
いつ応募したのか覚えていないが、サントリー ザ・モルツ(→サントリー)の新製品発売前の実感キャンペーンに当選したようで、ビール6缶が届いた。
味は、口に入れて広がる香りが心地よいのだが、舌に感じる苦味がそれほどないため、僕の好みからは少し外れているように思う。
カメラを変えても、レンズが一緒なら写りは一緒。
でもまぁ、写欲やモチベーション、被写体に迫る姿勢に少し変化はあるだろうから、ほんの少しは変わるかも?
カメラボディのテストをやってたら、プラナーが前ピンなことを発見。
無限遠も出ていないようだ。
別のボディで試してみて、だめならコシナへ連絡だ。
昨日に続き、触り始めの所感を残しておく。
ボディ前面の窓(距離計とビューファインダー)とボディとの間に段差がなく、平らでフラットになっている。
そのため、ふとした拍子に指が触れてしまい、手の油などで汚してしまう。
Zeiss Ikonはボディ前面から1mmほど凹んでおり、窓の枠部分を掴んでも指が触れにくい。
Zeiss Ikonのボディキャップが、M6にはまらない。
ライカ純正ボディキャップ(#14195)に比べ、Zeiss Ikonのボディキャップ外径が1mm程度大きいため、レンズ脱着ボタンの誤操作防止ガード部分に干渉してしまう。
良く見ると、ボディのマウントもZeiss Ikonの外径が1mm程度大きい。
元箱ありで購入したライカの箱、よく見るとM6チタンの箱(titanisiert/titanium plated/plaque titaneと書いてある)で、このブラッククロームのものではなかった。
電話で事情を伝えて交渉した結果、3ヶ月保証を6ヶ月保証に伸ばすことで決着した。(箱代分の返金は無理とのこと)
新しい保証書が数日中に届くので、それを受け取り後にチタンの箱を返送する予定。
なお、取扱説明書(たぶんチタンのもの)はそのまま使ってOKとのこと。
本日到着。
触った感じなど、第一印象を残しておこう。(すぐに忘れてしまいそうだから)
重い。Zeiss Ikonに比べ体感で1.5倍の持ち重りがする。
実際のところは、M6が560gでZeiss Ikonが460gなので、1.2倍くらいの違いなのだが、それ以上にズッシリ感がある。
その重さで慣性が大きいためか、レリーズ時に安定感がある。(低速シャッターでブレないかは未確認)
普段の持ち歩き方(ストラップをたすき掛け)だと、重さは気にならない。
ちゃっちい感じはしない(当然?)が、高級感があるようにも思わない。色(ブラッククローム)のせいかな?
機械として見た場合、各部に遊びやガタがなく、精密さを感じる。
シャッター音は”静か”や”上品”という感じではない。
シャッター音が”コトリ”や”トンッ”などと表現される非常に程度の良いM3なんかとは完全に別のカメラ。
そうは言っても、ガチャガチャうるさいというようなことは全く無く、落ち着いた音だ。
Zeiss Ikonは”パチャッ”というシャッター音の最後の”チャッ”が高く響くのに対し、M6は”パタン”という感じの少し低い音で、余韻が少ない。ボディの重さや金属部分の厚みが効いているように思う。
ほんのちょっと触れるだけで露出計がONになり、どこにも引っかかりのないまま、そのまますぅーっと奥まで押し込むとシャッターが切れる。
ストロークが少し深いため、人差し指の先っちょを押しこむような具合になる。ソフトレリーズボタンをつけた方が、シャッターを切る感触が良くなりそう。
レリーズロックが無いせいで、フィルムを巻き上げた状態だといつでもシャッターが切れてしまうためで少し気をつかう。
ソフトレリーズボタンをつけると、鞄の中で勝手にシャッターが切れてしまいそうだ。
マニュアルには
Intermediate speeds can not be set.
と書かれており中間速度は設定できないはずなのだが、クリックストップの間に合わせると(正確さはさておき)中間速度でシャッターが切れる。
が、故障の原因になったりするから、これはやらない方がいいのかな?
少し不便に思うのは、ダイヤルが360度回らないこと。Bと1/1000の間に見えない壁があり、ぐるんぐるんと回せない。
フィルムを巻き上げていると、B以外ではレリーズボタンに触れただけで露出計がONになはため、無駄に電池を消耗しかねない。鞄にしまう際にはBにセットしろとマニュアルにも書いてあるし、露出計の電源を切っておきたい。そんなときにちょっと不便。
ファインダー下部に表示される三角LED(▶︎ ◀︎)はちょっと眩しすぎるかも。
ケンコーのフラッシュメーターで測定した値と同程度の値を示すことを確認したので、ちょっと安心。
簡単。慣れればけっこう早くできるかも。
マニュアルの”ヒント(=Tip!)”には、
... and after a bit of practice you will find loading safe and simple.
と書かれており、ちょっと練習したらできるレベル。
だが、外した底板をどこに置くのか、または置かずに持っているのかという問題はある。
レバー先端のプラスチック部分の迎え角が可変するフィルム巻き上げレバーは、その素っ気ない見た目に反して非常に指掛かりが良く、高い操作性を持っている。
レバーを格納した(閉じた)状態からでも、スッと引き出せる。
個体差かもしれないが、巻き上げはちょっと重いかも。体感でZeiss Ikon比で110-120%の重さ。Nikon FM3A比だと150%くらいか。(Nikon F3はもっと軽い?触ったことない)
軍艦肩部の巻き戻しクランクは、フィルム巻き上げ時に回転する。
左手の親指を軍艦部にかけ、人差し指から小指をボディ下部に当てて左手でボディを包み込むようにした状態でフィルムを巻き上げると、左手の親指付け根付近に、このクランクがぐりんぐりんと当たってちょっと不快。
視度補正レンズを入手できていないので、ファインダー内は少しぼやけて見えている。(Zeiss IkonやNikon FM3Aでは-2ディオプターの視度補正レンズを使用)
28mmのフレームは、ファインダーに目をくっつけて奥まで覗きこんだときの全域とほぼ同じ範囲で、フレーム外は見えないと思った方が良い。上下左右全てのフレームを同時に見るのは難しく、無いよりマシだが常用するのはちょっと…といったところ。
35mmのフレームは、目をそれほどくっつけずにファインダーをパッと覗いたときの全域と同等の範囲で、フレーム外のもっと周りを見たい気がする。Zeiss Ikonだとフレーム外がよく見えている。M6の35mmフレームとZeiss Ikonの28mmフレームが同じ具合に見えており、M6は狭く感じてしまう。
フレームのラインが意外に太い。もっと細くてシャープだと思っていた。
ファインダーの見え具合は、全体的にZeiss Ikonの方が上品でスッキリとしており、気持ちが良い。
M6はパララックス補正に合わせて二重像合致部も動くので、それはそれで手が込んでいる。(Zeiss Ikonはフレームだけ動いて、二重像合致部は動かない)
左前方に強い光があるときに起きる二重像合致部のハレ現象は、確かに起きる。カメラボディを少し回転させ、強い光が水平に入らないようにすると回避できるので、とりあえず支障はなさそう。
とりあえず、初期不良をチェックするためのテストを一通りやってしまわないと。