まさかの定着不足

先日、「モノクロ現像、まさかの定着不足! 明日、もう一回やろう…」とツイートしていた件。

乾燥を終えたフィルムに、定着不足による汚れのようなものが残っていたが、念の為に新調した定着液で定着処理をやり直し、最終的に正常な結果を得られた。

再定着処理

定着処理をやり直す前後の様子。
定着不足 / Insufficient fixing
やり直す前は、赤の矢印で示したとおり、画面内に汚れのようなものが残っていた。

上のフィルムの半分だけ(青枠で囲んだ部分)を、新しく作った定着液に浸したところ、汚れは消えた。
また、ベース面も、若干赤色が残って曇っていたところがクリアになっている。

カット済みのフィルムを再処理するのは多少手間がかかったが、最終的には正常に現像されたフィルムを得ることができ、ほっと一安心した。

原因

さて、原因はなんだろう?
定着液の性能低下だろうか、それとも、単に撹拌が足りなかっただけなのか。

定着液はスーパーフジフィックスを使用しており、処理能力は135-36EXまたは120で30-50本/1L。うちでは、現像後の停止処理を、停止液を使わずに水洗で済ませており、定着液の性能低下が早いと思われる。
写真を見ると、定着液に浸ってないように見える箇所もあるが、液量に間違いはなかったことと、2本同時に現像した両方で発生していることから、やはり、定着液の性能低下ということになりそうだ。

今後の対策

これからは、ある程度の本数を処理した定着液は、性能チェックを実施することにする。

また、これを機に、停止液を使うことにした。
どれほどの効果があるのかは分からないが、イルフォードのILFOSTOPなら、酢酸のようなキツイ匂いもなく、気軽に買える値段だ。

更新情報

2016年3月21日
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著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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