ユーモア歓迎

金沢市内、大手堀から兼六園へ、金沢城沿いの木々の間を抜けていく白鳥路。
そこに立つ金沢三文豪の像の手に、落ちた椿の花が飾られていた。
小さないたずら / Little trick
その手の形は、何かを持たせてくれと言っているようにも感じる。
小さないたずらだけど、こういうユーモアは歓迎だ。

そして、このユーモアを受け止められるくらいの余裕を持ちたい。
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浮かぶスコップ

ひがし茶屋街から、脇の狭い道へ入って少し歩くと、町家の裏へ出る。
裏とは言っても、景観への配慮から、エアコンの室外機や配電盤のカバーなども、板壁の色に合わせてあり、ひがし茶屋街全体としての統一感がある。

その統一感をぶった切る、浮かぶスコップ。
浮かぶスコップ / Hovering shovel #1
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2013.3.11 金沢

3月11日の朝、いつものように、テレビでニュースを見ていた。
「あれから2年」という内容で構成された全国ニュースが終わり、地元局のニュースに切り替わる。
番組の後半、金沢市内のライブ映像をバックに石川県の天気や今日の予定を読み上げるコーナーがあり、その日テレビに映っていたのは、香林坊の交差点。

2013.3.11 金沢 / Kanazawa

わずか10秒ほどの映像だったが、交差点の向こう側、大和アトリオの前に半旗が掲げられているのが見えた。
”そういう意”が、目に見える形で明確に表わされていた。


しばらく前から、テレビでは、この日に合わせたと思われる特集を、”また”よく見るようになった。
1年毎の区切りとしてこの時期に集中するのは分かっているが、それ以外の時期での取り上げ方はあまりにも薄いと以前から思っていた。
普段よく聞いているラジオでは、「忘れてほしくない。」という被災地の声を、以前から度々伝えていた。

思いは、見えたり、聞こえたり、読んだり、食べたり、触ったり… 何かしらの形で具現化されなければ伝わらない。
朝、半旗が掲げられているのを見て、そう思えた。

この日、金沢で、思いはどのような形になっているのかを、旗に注目して見て回った。

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カメラ目線ではなく / Not looking into the camera

カメラ目線ではなく / Not looking into the camera
カメラ目線ではなく / Not looking into the camera
東山, 金沢市, 石川県 / Higashiyama, Kanazawa, Ishikawa, JAPAN
Nikon FM3A, Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D(IF), Kodak ProFoto XL 100(PROFOTO XL 100)

2月、まだまだ寒いけれど、よく晴れて少し暖かくなった日の午後、東山のネコたちは外へ出てひなたぼっこをしていた。「塀の上に座っている所を、下から見上げるようなアングルで…」と近づいたところ、意外にもカメラ目線で撮影でき、ホクホク顔で帰ってきた。

後日、現像の上がりをチェックしたところ、あれはカメラ目線ではなかったのだと気がついた。
パッと見ではこちらを見ているようだが、じっくり見るとネコと目線が合わない。
こちらからの目線よりも少し下の方を見ていることから、どうやら、レンズ前面に映った自分の姿を覗き込んでいたようだ。

レンズのコーティングで青や緑に光るネコが映っていたのだとしたら、それは気になる存在だっただろう。