ハワイ旅行 2016年 7日目 / Trip to Hawaii, 2016, Day 7

目次

  • 帰国便が遅れるとのメール
  • とりあえずワイラナコーヒーで朝食
  • 空港へ。すったもんだの末、搭乗便を変更
  • ホノルルを出発。機内では映画三昧
  • 成田、ゴーアラウンド
  • 国内移動。成田→羽田→小松→金沢
  • 旅を振り返って

朝起きて目にしたのは、帰国便が遅れるとのメール

mail from JAL, JL783 delay

6時起床。
iPhoneをつけるとJALからメールが届いており、これから乗る帰国便、JL783(JAL783)の出発が遅れるとのこと。
成田空港で強風のため、定刻の出発予定時刻12時35分から、1時間半遅れの14時05分に変更になっている。

日本へ帰れなくなったわけではないが、成田から先、日本国内での旅程に大きな影響がある。
というのも、JL783は羽田空港から小松空港への最終便JL193(JAL193)に接続する時刻で運航されているため、成田への到着が遅れると、当日中に家へ帰ることができなくなる。

30分くらいの遅れなら急げばなんとかなるかもしれないが、1時間半も遅れるとなると、小松への最終便には間に合わないだろう。

成田着が17時50分。
到着ゲートから入国、税関を通って出てくるのに30分ほどかかったとして、18時20分。
羽田へのバス標準所要時間が約65分〜85分(参考:エアポートリムジン:羽田空港⇔成田空港)のところを、70分くらいで羽田へ行けたとして、19時30分。

そこから保安検査を通り、ゲートまでの移動を考えると…
小松への最終便の出発が19時40分だから、まぁ無理。

届いたメールに記載されている”JALグループ支店カウンター・営業所案内”のページを見て電話してみるが、繋がらない。国際電話で日本のカウンターに電話しようにも、営業時間外で何の役にも立たない。

飛行機がどうなるかわからないが、ホノルル空港まで送ってくれるロバーツが迎えに来る時刻(7時55分)は変えられないし、もし飛行機がさらに遅れると空港で腹が減ってしまうなぁと考えると、ホテルの部屋で無駄に電話をかけ続けるより、ワイラナコーヒーハウスへ朝食を食べに行った方が良いと判断した。

とりあえずワイラナコーヒーで朝食

entrance

6時20分、ワイラナコーヒーへ。
ぶらぶら歩いて行く途中、自転車に乗った地元の兄ちゃんに「Morning!」と声をかけられ、何だか気分が良くなった。

sunny-side up

店内は、朝食を食べに来た人でそこそこの賑わい。
カウンターに案内され、まずはコーヒーをオーダー。ってウェイターのおばちゃん、どんだけクリーム乗せてくるのん。

がっつり食べるほどお腹は空いていなかったので、トーストと目玉焼きのセットを注文した。
注文時に卵の焼き方を聞かれ、むかーし昔、英語の授業で習った「Sunny-side up」とオーダー。
そうか、サニーサイドアップは黄身がほとんど固まっていない状態か。もうちょっと黄身に火を通してもらうには、over-easyとかover-mediumと伝えるのが良いようだ。

空港へ。すったもんだの末、搭乗便を変更

hotel entrance

7時前にホテルに戻ってシャワーを浴び、ホルルルから金沢まで、距離も時間も長い1日に備える。

7時40分ごろチェックアウト。
ホテル正面のベンチに座って迎えを待っていると、10分ほどしてロバーツが中型のバンがやってきた。今回、初めて日本語ができる運転手さん(女性。多分日本人だと思う)だった。

途中、イリカイホテルに寄って他の乗客をピックアップし、ホノルル空港へ。

JL783

8時40分、ホノルル空港に到着。

まずは同行人のチェックインをANAのカウンターで済ませる。
ANAは、ホノルルから成田へ飛んだ後、成田から小松へANA/IBEXの共同運行便が飛ぶため、ここで預けた荷物は小松で受け取るだけ成田空港内の移動だけで済む。それを考え、預ける荷物を集約し、手ぶらで行動できるようにしておいた。

9時、僕が乗るJALのチェックインカウンターへ。
JL783のチェックインに際し、成田到着後に羽田へ移動して小松便への乗り継ぎは大丈夫かと尋ねると、これは無理っぽいということになり、奥のチケットカウンターへ案内された。
チェックインカウンターから男性職員(静かだけれどしっかりした印象→安心感)が一人付き添ってくれ、案内されたチケットカウンターの女性(ベテランっぽい感じだが、チャラい→印象悪い)が状況確認と対応を開始。

まず最初に、出発時刻の遅れたJL783では、成田到着後に羽田へ移動して小松便へ乗り継ぐことは不可能だということを認識合わせ。
また、僕のチケットは特典航空券(=マイルで予約したもの)なので、他社便への変更は無理とのこと。成田から小松までANA/IBEXの便への振り替えも考えていたが、それは選択肢から消えた。

この段階で、

  • なるべく今日中に小松へ戻りたい
    それが無理なら、東京一泊をなんとかJALがやってくれ
  • DFSで受け取る荷物が1点ある
  • 預ける荷物はない

といった状況だった。

カウンターの女性が端末のキーボードをバシバシ叩き、顔を上げるたびに「ちょっと待ってくださいね」を何度か繰り返した末に、JL783の一本前の便、JL785(JAL785)に乗れば、今日中に小松まで帰れるとのこと。

便名 JL783
定刻
JL783
出発遅延
JL785
変更候補
ホノルル
出発時刻
12:35 14:05 9:40
成田
到着時刻
16:20 17:50 13:25
羽田
出発時刻
19:40(小松行き最終便)
乗り継ぎ可否 OK NG OK
時刻はいずれも現地時刻

JL785は現在搭乗中(出発予定9時40分)だが、預ける荷物が無いのなら、今からでも乗れるらしい。

「じゃぁそれで」と搭乗便の変更をリクエストしたのだが、

「DFSで受け取る荷物は、後から送ってもらうとか、個人的にDFSと勝手に交渉してください。JALは知りません」

というようなことを言いはじめ、ええええっ!?何?何?何ぃ???となってしまった。

一時は「DFSの荷物を受け取らずに乗る」という話まで出ていたが、僕が「じゃあ、東京一泊にしましょうか」と切り出すと、いろいろ電話したりなんかして、JL785の搭乗ゲートへDFSの商品を持ってきて貰えるように手配できた。なぜ最初っからそれをやらないのかな?

GOLD LANE, class Y

途中からもう一人女性が加わり、最初のチェックインカウンターでチェックインされてしまっていたJL783をキャンセルし、なんとかJL785への変更が完了。

”GOLD LANE”のシールが貼られたチケットをもらい、保安検査は列に並ばずに優先的に進めるゴールドレーンへ。
検査場を出たところで先ほどの男性職員が待っており、搭乗ゲートまで案内してくれた。

以前、沖縄からの帰りに羽田で走ったことがあったが、今回は少し早歩きするくらい。
DFSの荷物を待つため、それほど急ぐ必要は無いようだ。

9時25分、搭乗ゲートへ到着。
搭乗ゲートにはもう一組、DFSの荷物を待っている人がおり、ちょっと安心した。
ふと見るとANA便利用の同行人もゲートまで見送りに来てくれていた。心配かけて悪いねぇ…

数分待つと荷物が届けられ、さっきの男性職員にお礼を言って機内へ。

seeing JL783 from JL785

ホノルルを出発。機内では映画三昧

席に着いたのは9時30分。
機材はウィングレットの付いたB767-300。
座席は46H、2-3-2の右2列の通路側。隣が空いており楽チン。窓からの景色も楽しめる。

taxi to "Reef Runway"

9時35分にドアクローズし、9時40分すぎにプッシュバック〜タキシング開始。
ターミナルビルに近い滑走路8Lを横断し、ずんずん進んで海側の8Rまでタキシング。ランウェイサイドで結構待ったりして、意外と時間がかかる。

seeing Honolulu airport

10時09分、テイクオフ。
離陸してすぐ右へぐるっと旋回し、オアフ島を右手に見ながら上昇。

朝からのあたふたも、ようやく落ち着いてきた。

in-flight meal

10時半頃からドリンクのサービスなどが始まり、11時半すぎに昼食。

機内食のメインは照り焼きチキン丼。シンプルだけど日本人好みの甘辛い味付けが旨い。
変に凝ったものや、微妙な洋風メニューなど、誰が食べてもそれなりのユニバーサル(?)な食事にするより、今回のようにターゲットを絞ったメニューの方が、満足度が高いんじゃないだろうか?
JALのハワイ路線なんて、乗客のほとんどは日本人なんだし。

機内では昼食や軽食を挟みつつ、映画を3本鑑賞。

  • オデッセイ
    これは良い。涙で昼飯がちょっとしょっぱくなった。
    ひとりぼっちで火星にいるという極限の状況と、その状況を知識と技術で克服する主人公と、熱いディスコミュージック。
    曲が良いので、帰ってきてからサントラを買ってしまった。
  • スターウオーズ フォースの覚醒
    以前のシリーズと世界観や設定は共通してるけど、何か違うという気がする感じがした。僕は初期(旧)三部作が好きだな。
    うぅー、ハン・ソロが…
  • パディントン
    上の2本を見た後だったので、肩の力を抜いて楽に見られた。
    息抜きに見るにはちょうど良い感じだ。

成田、ゴーアラウンド

air route from HNL to NRT

12時ごろ。
あと1時間で成田へ到着するとアナウンス。

fly over Kamisu city to NRT

12時半ごろ、銚子上空を通過。
ベルト着用の案内と、着陸に際し揺れるとのアナウンス。

12時55分、成田16Rへ向けて着陸進入を開始。
かなりの揺れを伴いながら高度を下げていく。
速度と姿勢をコントロールするため絶え間なくエンジン音が変化する中、機体が風にもまれ、座席から体が浮き上がるようなマイナスGは少しヒヤッとする。
翼のすぐ向こうに地面が見える高度まで降りてきたところで、エンジンがヒューンと回転を上げ、ワンテンポ遅れてヴゥーンと唸り始める。
ゴーアラウンドだ。
エンジンにフルパワーが入ってから「1、2、3」と数えたあたりでようやく上昇に転じ、ガタガタと強く揺れながら、高度を上げていった。

ゴーアラウンド、着陸をやり直したのは初めての経験だが、それ自体は正常な手順だと知っていたので、飛行に関しては不安はなかった。
それよりも、この後のスケジュールはどうなるんだろうというところが気になっていた。

このときの様子を撮影している方がおり、YouTubeにアップロードされている。
風に翻弄される感じがよく分かる。

air route, after Go-Around NRT

13時すぎ、上空で水平飛行に移るが、雲にかかるとギシギシと音を立てて揺れる。

13時5分、10分後に着陸するとのアナウンス。

アナウンス通りの10分後、成田16Rへ向けて2度目の着陸進入を開始。
揺れの具合は先ほどと変わらないので、着陸できるかは難しいところ。
あと何回着陸をやり直せるんだろうか?燃料はどれくらい?成田は無理と判断したら、どこへ着陸するんだろうか?などと考える。

いよいよ着陸というとき、”無音”に近い状態になった。下降も上昇もしない、ただ時間が過ぎるのを待つだけのような状態。
タイヤが接地する少し前のそのとき、非常に無防備な状態になった気がして少し怖さを感じたが、次の瞬間には着地して滑走路の上を走っていた。

着陸後、一部の乗客からは拍手が上がっていた。

この2回目の様子もYouTubeにアップロードされている。
接地前の”無音”の間が伝わるだろうか。

国内移動。成田→羽田→小松→金沢

arrived at NRT, JL785

13時半ごろ、ゲートに到着。
強風の中なんとか降りてくれた飛行機に感謝しつつ数枚写真を撮り、入国審査へ移動。

入国審査には20人くらいが並んでおり、通過までしばらくかかる。
税関は、他の乗客のほとんどが手荷物を受け取りに行ったためか、がら空きだった。
暇そうにしていた職員に何をどれだけ買ったか尋ねられたが、僕が買ってきたウィスキー2本は免税の範囲内で問題なし。

外へ出てささっとトイレを済ませ、羽田空港までのバス乗車券を購入。
バス停へ移動して5分ほどでバスがやってきて、14時ごろ出発。

渋滞に巻き込まれることもなく、バスは順調に走行し、15時10分に羽田空港第1ターミナルへ到着。

成田空港へ飛行機が到着してから羽田空港へ移動までの所用時間は、約100分(1時間40分)。
やはり、成田から羽田への乗り継ぎは、最低でも2時間半は見込んでおくのが良さそうだ。

wait for my flight at HND

ホノルルからの飛行機を予定よりも早い便に変更したことで、羽田への到着が3時間ほど早くなり、予約していた小松への最終便JL193を、その1本前の便のJL191(JAL191)に変更した。

便名 JL193
最終便
JL191
変更
羽田
出発時刻
19:40 18:05
小松
到着時刻
20:40 19:05

行きにも利用したロイヤルコーヒーショップでポテトとハイボールを頼み、旅のメモを整理したり書き足したりしながらゆっくりと過ごす。

JL191, Gate 15

何軒かお土産店を覗いたりして、17時前に保安検査場を通過して中へ。

JALの運行状況を見ると、小松空港に視界不良の注意書きがついている。
もしかして着陸できないとか?この旅で何度目か?

flight condition, low visibility at KMQ, chance of return to HND

搭乗ゲート前の案内板にも、”視界不良のため引き返すことがあります”と注意書きが書かれているが、祈る以外はどうすることもできず、乗るしかないので、乗る。

JL191 inside

17時50分すぎに搭乗。革シートの767-300。
到着時に後ろからせっつかれるように降りるのが嫌なので、後方の席(49K)を取ってもらったが、この席から見ると機内はガラ空き。多く見積もっても2-3割しか乘ってない。

沖縄からの到着便が遅れ、その乗り継ぎを待っていたので、10分ほど遅れて出発。
16Lへ向かう。

滑走路の手前で停止するが、そのまま前へ進まなくなってしまった。
別の誘導路を進んできたANA機が窓から見えているが、向こうも止まったまま動かない。

「この時間帯、出発便混雑のためしばらくお待ちいただいております。」
とアナウンスが入ったので、着陸機でも待ってるのかな?思っていたら、
「また機長からの連絡によりますと、滑走路に侵入した犬を捕獲するため、あと15分から20分ほどかかる見込みです。ご迷惑を…」「...dog in a runway. Runway is closed now...」
とアナウンスが続く。
犬?えっ?犬!?どこから入ったの?

news articleこの翌日、羽田空港の滑走路に侵入した犬のことがニュースになっていた。
羽田に犬4匹侵入、10便着陸やり直し 捕獲方法検討中

take-off

結局、犬が捕まったのか逃げたのか、18時40分ごろに離陸した。
小松到着は19時20分ごろとアナウンス。

cloud over Komatsu

視界不良で着陸に影響があるかもと心配していた小松空港だが、特にこれといったアナウンスもなく、普通に着陸できた。
ゲートへ着いたのは19時半ごろで、外は14度とアナウンス。寒っ!!

成田からIBEX/ANA便で小松まで飛んでくる同行人の到着に遅れが出ていたため、先に金沢へ帰る。
空港リムジンバスに乗り、20時半ごろ金沢に到着。

旅を振り返って

フライトのゴタゴタが続いたというのが、今回、2016年のハワイ旅行の第一印象だが、まぁそれは脇に置いておこう。

さて、ハワイで何をしてきたかというと、これといって何もしてこなかったような気がする。
食べたいものを食べ、のんびりと過ごしただけで、あれを見たりこれを見たりといった行動は少なくなってきたように思う。

そんな中、今回の旅での発見は、地元の新鮮な食材が旨いということ。
特にマグロ。魚介類も旨いんだということを体験した。
それとオムレツ。いろいろと食べてみて、自分でも作れるように味を盗んでこよう。

旅費については、食費や交通費は特に気にしていないが、ホテル代がもう少し安くなればいいと思う。が、安くてまぁまぁのホテルがなかなか見つからない。
ちなみに、飛行機はためたマイルでチケットを取ったので、ホテルだけ別に手配した。
JALやExpediaなどのWebサイトでホテルを探したが、結局、今回泊まったLuana Waikiki自体のWebサイトで予約するのが一番安く(”XX日までに予約すればY%オフ”みたいなキャンペーンをやっていた)、そういうこともあるのかなぁといった感じだった。

またハワイへ行きたいと思っているけれど、沖縄にも、海外の他の地域にも、行きたいと思うんだなぁ。

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更新情報

2016年8月21日
JAL便名の色付けを、インラインstyle属性から色付け用class指定に変更。
ANA便について、ホノルル空港で荷物を預けた後、成田空港内で荷物の移動がある旨を追記。
同行人がゲートまで見送りに来てくれたことについての記述を、本人の要望により追記。
2016年11月9日
誤記修正。正:犬が侵入, 誤:犬が進入
滑走路に犬が侵入したニュースの参照先記事(http://www.jiji.com/jc/article?k=2016051200959&g=soc)が消滅したのでリンク先を変更し、変更したリンク先のスクリーンショットを添付。
2016年11月13日
文字背景色の指定方法を変更。
2017年1月22日
滑走路に犬が侵入したニュースの参照先記事(http://jp.wsj.com/articles/JJ12411055889776103560019216183220795895173)が消滅したのでリンク先を変更し、変更したリンク先のスクリーンショットを添付。

著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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