真の写真, 心の写真

シャッターを切ってから、現像に出して、それがすべての写真もある。

シャッターを切ってから、カメラ内で調整が行われ、現像に出して、それをさらに調整した写真もある。

後者は「現実に存在したものか?」という意味では”嘘”であり”偽り”あるが、「求めたものか?」という意味では”正”であり”真”なのかもナァ。

ここしばらくは、リバーサルフィルムで撮った写真はあまりいじらない方向(真の写真)で、それ以外は自分のイメージに近づける方向(心の写真)でやってる。

ひまわり村にて
Nikon D700, Ai AF Fisheye-Nikkor 16mm F2.8D
ひまわり村にて。
駅での待ち合わせまで、なんとか10分ほど撮影できそうだったので、魚眼一本勝負。
ひまわりの後ろに太陽を入れて真っ向勝負をしかけた。

このカットは不採用

RAWを色調だけ調整して現像したもの。
花びらの透け具合を残したかったので、日中シンクロなしで撮影。
花びらの感じはいいが、花の中心部や周りの葉っぱが暗くてディテールが見えない。
普通に撮ればこう撮れる。
求めるイメージと異なるので、このカットは不採用。

暗部の感じがイメージに近い

カメラの”アクティブD-ライティング”を”強め”にして撮影したもの(上の写真と同時記録のJPEG)。
暗部の感じがイメージに近いので、これをベースとする。

Lightroomでの作業

Lightroomでの作業。
全体の暗部を少し明るく。
中央にあるメインの花の中心, 花びらを他の部分より+1/3EV程度露出をあげる。
映像素子のゴミが写り込んでいたので修正。(真上から数えて右に3枚目の花びらの中心)
空の青色を少し暗く。

これで完成

ここからはPhotoshop CS5で作業。
電柱, 電線を削除。
空をもう少し暗くし、青色を濃く。

これで完成。

著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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