呼びかけ人である@cvcnet氏のツイートにもあるように、今年も中判写真週間がやってきた。
いよいよ今年もやってきました!6月4日から6月9日は,「中判写真週間」です。中判写真を楽しもう!
— awane-photo.com (@cvcnet) May 31, 2015
中判写真週間は「中判写真を楽しもう」という誰にでもわかりやすい目的を持ち、昨年(2014年)はフィルムサイズとその縦横比に注目し、セミ判(6×4.5判)、ロクナナ判(6×7判)、ロクキュウ判(6×9判)の撮影結果を得ることを目標とした。
中判写真週間 2014年(セミ判の日) / Medium format week, 2014, 645 format
中判写真週間 2014年(6×7判の日) / Medium format week, 2014, 6x7 format
中判写真週間 2014年(6×9判の日) / Medium format week, 2014, 6x9 format
またその一方で、中判写真週間は「中判写真フィルムで撮ろう」という目的も暗に含んでおり、それをもう少し噛み砕くと「フィルムの消費を増やそう」や「現像所の閉鎖を防ごう」という目的もあるかもしれないと思っている。[1]
そんなわけで、今年はいろいろなフィルムを使うことを目標に、カラーネガ,モノクロ,リバーサル,そしてインスタントフィルムであるチェキの各フィルムで撮影することとした。
中判写真週間の始まる少し前、5月31日からカラーネガフィルムの富士フイルム New PRO400で撮影を開始。
スキャンしたままだと少し赤みがかかっていたので、若干補正済み。
続いてはチェキ。
インスタントカメラのinstax mini 25はボタン操作で±2/3EVの露出補正が可能だが、狙った撮影結果が得られないことが多く、作品だなんだとあまり考えすぎると、撮っていてストレスが溜まって気分が良くない。条件反射的にシャッターを切ったほうが、気楽で良いかもしれない。
自宅冷蔵庫の在庫も残り数本となった、リバーサルフィルムのKodak E100G。
Mamiya 7のレンズ(この写真ではN150mm f/4.5Lだが、N65mmやN80mmも同様)と相性が良く、すっきりと透明感のある発色が好み。
150mmのレンズでの撮影は、レンジファインダーの性能がギリギリ、もしくは若干性能が足りていないせいで二重像のキレが悪く、ピント合わせが常に不安だ。
気がついたらえらい高級品になってしまっていた、カラーネガフィルムのPORTRA 160。
何年も前に購入した220フィルムは、町の写真屋へ現像に出す際、「あら、めずらしい」「220はそろそろ現像できなくなるかも」と言われてしまった。
フィルムの使用期限もとっくに切れているし、残り1本となった自宅在庫は早めに使ってしまおう。
自宅で現像したモノクロフィルムの1本目、Kodak New T-MAX400。
Y2フィルターのおかげか、それとも荒れた天候のおかげかは定かで無いが、雲の具合が心地よい。
自宅で現像したモノクロフィルムの2本目、Kodak TRI-X 400。
ツツジの花の蜜を吸うアゲハチョウが、なんとかフレームに収まった瞬間。
最後は、リバーサルフィルムの富士フイルム PROVIA 100F。
クローズアップレンズを装着し、撮影対象まで距離を腕の長さで測って撮影するという実験的な試みは、全くのピンぼけになってしまった。
あと5cmくらいが足りてない感じなので、もう少し練習すればちゃんと撮れそうではある。
掲載した写真を含め、中判写真週間に撮影した写真は、Flickrのアルバム”Medium format week, 2015”にまとめた。
”いろいろなフィルムを使う”という目標はおおむね達成できた。
富士フイルム PROVIA 400Xを使うチャンスが無かったことが悔やまれるが、まぁ、それはそれで。
Mamiya 7IIにクローズアップレンズを組み合わせての撮影は、久々の大失敗となり、フィルム代や現像代を別にしても落胆度合いが大きかった。
もう少しテストと練習をおこない、再挑戦するつもりだ。
更新情報
2015.6.15
Flickrのアルバムへの、写真のアップロード完了。
脚注
- 中判デジタルと呼ばれるカメラなどでの撮影を否定するものではありません :-) [↑]