Zeiss Ikonの革を貼り替えた

Zeiss Ikon, Re-skin
革を貼り替えたZeiss Ikon

メインで使用しているカメラ、Zeiss Ikonの裏ぶたに貼ってある革が劣化してきたので、新しいものに貼り替えた。

Zeiss Ikon, damaged skin
貼り替え前の傷んだ状態

中古で購入して3年ほど使っているZeiss Ikon、その裏ぶたに貼ってある革が劣化して黒い粘着性のものがはみ出している。
はみ出している黒いものは、糊なのか合成皮革自体が溶けたのかはわからないが、かなりベタついており、衣類や鞄が汚れることがある。

Aki-Asahi's #4040 skin
貼り替え用の革(Aki-Asahi #4040(バルナックライカパターン))

貼り替え用の革は、Aki-Asahiで調達した。
以前Minolta TC-1の革を張り替えたときには、豊富な種類の貼り革が選べるアメリカのcameraleather.comから調達したが、今回は急いでいたため日本国内のAki-Asahiからとした。

調達したのは、Cosina Zeiss Ikon用カット済み貼り替え革から、#4040(バルナックライカパターン)を1600円で。
もう一つの#4008よりもパターンが細かく、オリジナルの革に近い印象だったのでこれにした。

Webサイトで注文したところ、当日中に普通郵便で発送され、翌々日には到着した。早い。
注文受付後と発送時にメールで連絡があり、安心感もあった。

オマケで練習用の貼り革も1枚ついていたことも好印象だった。

Zeiss Ikon, removed back door skin
裏ぶたの革を剥がした状態

まずは裏ぶたに貼ってある革を剥がした。

左右の角の部分はボンド(?)で補強され剥がれにくいようになっていたが、端からゆっくり剥がし、裏ぶたに残ったボンドは割り箸の角でこすって取り除いた。

Zeiss Ikon, removed front-side skins
表側、左右の革を剥がした状態

次に表側の左右2枚を剥がす。

端からゆっくり剥がしていくだけで綺麗に剥がせた。

insulating plastic film is teped
テープで貼り付けられていた跡

表側、向かって右側の部分には、小さなプラスチックフィルムが貼り付けられていた。
テープの跡から推察すると、プラスチックフィルムをボディにテープで貼った上に、革を貼っていたようだ。

insulating plastic film
絶縁用プラスチックフィルム

フレームセレクターレバーの少し下にフレキシブル基板(何に使われている?テスト用?)が出ており、プラスチックフィルムはその絶縁用に貼られているようだ。

Zeiss Ikon, Re-skin
革を貼り替えたZeiss Ikon

ボディに残っている糊や汚れを無水エタノールで除去してから、新しい革を貼る。

裏側のフィルム確認窓あたりの位置調整に苦労したが、大きな失敗は無く完成。

Zeiss Ikon, skin comparison
貼り替え後(上)とオリジナル(下)との比較

下の3年ほど使用したオリジナルの革よりも似合っているかも?
サイドグリップ(プラスチック製)のパターンとの組み合わせも上々で、満足できる仕上がりになった。

シルバーの方も少しベタつき始めているので、近いうちに張り替えよう。

著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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