うちにある中判カメラはMamiya 7IIだけであり、6×7判以外のフォーマットは代替手段によって撮影することとなる。
6×7判以外にも中判写真週間を楽しむため、先日の”セミ判の日”には、6×4.5判と同等の画面サイズを得ることができるインスタントカメラ、チェキことinstax mini 25を持ち出して参加を果たした(→中判写真週間 2014年(セミ判の日))。
もう一日くらいは中判写真週間に参加したいと考えているが、カメラの選択が難しい。
所有する最大のフォーマットサイズのMamiya 7IIを代替手段とし、”6×8判の日”または”6×9判の日”に参加もすることも考えたが、今ひとつひねりが効いていない…
思案した結果、2013年の”バイテンの日”と、2014年の”シノゴの日”で採用した手法と、先日の”セミ判の日”の考えをさらに展開し[1]、非常に高度な数式
を解き、
セミ判を2枚並べれば6×9判
という結論に達した。
以上の(多少周りくどい)理由により、6月9日の”6×9判の日”もチェキことinstax mini 25で参加することにした[2]。
いつものポスト。
その場の雰囲気はしっかりと伝わっているだろうか?
この、ディテールはそれほどはっきり分からないが雰囲気だけはしっかり伝わってくるという感じは、同じ富士フイルムの写ルンですに通ずる何かがある。
なお、この1組だけ撮影日が6月6日なのは、セミ判2枚組がある程度の作品として成り立つのかを調べるためのテスト撮影だったためである。
浅野川大橋の下流側の眺め。(見えているのは中の橋)
これは非常に良い具合に写っている。
浅野川の水の透明感や左岸の主計町の緑の葉など、若干ハイライトが飛び気味だが、浅野川大橋からの眺めはこういう雰囲気である。
金沢駅東口のもてなしドームと鼓門。
駅前の広い道路(両側二車線+α)の右側と左側からそれぞれ撮影。
遠景は自然な感じで、ドームの形状をそのまま写せている。だが、手前の横断歩道を見ると道幅が0(ゼロ)で何か変だ。
セミ判を2枚並べれば6×9判という理由から、instax mini 25で撮影したものを2枚つなぎ合わせて6×9判とした。
フレームが多少目障りではあるが、対象の雰囲気を十分伝えられる撮影結果を得ることができ、”6×9判の日”に脇役(?)として参加できた。
一地点から2枚撮影するのではなく、左右に少し幅のある二地点から撮影したため、遠景は自然だが手前が不自然に見えてしまう結果となったことについては改良の余地がある。
また、2枚をつなぎ合わせた結果、6×8判に近い比率になってしまったことについては、かなり大目に見てもらいたい[3]。
最後に、今年も中判写真週間を開催&呼びかけしていただいた@cvcnet氏に感謝しつつ、今年の中判写真週間を終えることとする。
8月10日、”バイテンの日”に向け、じっくり準備を進めよう。
関連リンク
@cvcnet氏による中判写真週間に関する記事。
- 雨の横川をセミ・ネッターで撮り歩く
- 「6×7判」の日に「6×6判」のカメラを使う
- 写真「フォーマット」の表記にはきちんと「判」をつけよう
- 6×6判の撮影を楽しみたいとき「二眼レフ」「スプリングカメラ」どらちがお好み?
”6×6判の撮影を楽しみたいとき「二眼レフ」「スプリングカメラ」どらちがお好み?”には、”いつもの駅前のポスト”が掲載されており、興味深い。
更新情報
2014.11.23
インフォバザールのリンクをawane-photo.comに変更。
脚注
- 拡大解釈、解釈改めとも言う。
憲法の拡大解釈や解釈改めは厳しく律するべきであるが、中判写真週間への参加条件においてはその限りではない(と思われる(笑)) [↑] - スケジュールの都合上、撮影は6月6日と8日に実施。 [↑]
- 2013年の”バイテンの日”では、「画面サイズをなるべく8x10に近い面積に…」と書いてはいるが、6×7判の横位置で撮影したものを繋ぎ合わせているので、8×10じゃなくて9×14になっちゃってるので、それに比べれば6×9が6×8になるくらいどうってことないレベル。 :-p [↑]