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沖縄ぶらり一人旅 2014年 4日目 / Solo trip to Okinawa, 2014, Day 4

6時くらいに起床しラジオを聞く。
しばらくして、新聞(琉球新報)と牛乳を買いに、ホテルから道を挟んだコンビニへ。


新聞を読みながら、沖縄ローカルなうず巻パンを朝食に。
クリームの中、グラニュー糖(?)のジャリジャリとした食感が独特である。

食後、今日の行動予定を組み立て、バスの時刻を確認し、少し遅めの9時半頃に出発。
まずは浦添城跡とようどれに向かう。


昨日とは別の興南高校前バス停から90番のバスに乗って浦添市へ。
なお、道の向こう側、モノレールの高架の間に見えているのが興南高校。


5分ちょっと走り、大平バス停で下車。
立体交差を渡って写真中央奥の浦添市役所方面へ歩き始めるが、ずっと上りでちょっと疲れる。

歩いていると56番バスが横を通り過ぎて行った。
後で確認したところ、56番もしくは55番バスに乗れば、この坂道を上った先の浦添市役所前や、さらにその先の安波茶や仲間まで行けたのだった。


特に急ぐこともないため、ゆっくりじっくり街を見て歩く。
要所要所に浦添城跡への案内板が設置されており、迷うことはない。


住宅街を抜け、10時半頃、浦添グスク・ようどれ館に到着。
さっきまでは晴れていたのだが、この頃から曇りに。雨はまだ大丈夫のようだが、そのうち降ってきそう。


入館料100円を支払い、浦添グスク・ようどれ館で歴史と関連資料を見学。
館員の方がぜひ見た方が良いと言うので、ビデオも視聴。わかりやすい内容で、ようどれについて理解することができた。
また、写真のように、実物大で再現された浦添ようどれの西室があり、西室内部の様子や石厨子の中(骨注意)も見ることができた。

展示資料を見学した後、この後の行程で向かおうとしていた当山の石畳道(=普天間参詣道)について尋ねると、道の目印などを親切に教えていただくと共に、浦添市文化財ガイドブックの”ぶらり浦添 歴史のさんぽ道”も持ってきて下さり、たいへん助かった。


浦添グスク・ようどれ館を出て、浦添城跡の南側を歩き、カラウカー石畳道と遠くの首里城などを見つつ、浦添城跡を見学。
何箇所かで修復工事を行っていた。


沖縄戦で城壁の大部分が失われているが、丘陵地で周囲を見渡せるという地形的優位性から、ここがグスクであったことは十分に感じ取ることができた。


ようどれへは、浦添城跡から、この階段を下って行く。


暗しん御門(くらしんうじょう)。
沖縄戦の前は、説明板にある通りトンネル状で、そこを通ると「あの世」へ行くように思えたのだろう。


東室と西室の壁は白く、岩の中にある。


ここも石獅子が守っている。


ようどれ外観。
比較対象物が無いため、その大きさがわかりにくいが、”大きい”というのが第一印象である。

ようどれの見学を終え、教えていただいた道を通って、当山の石畳道へ。

なお、当山の石畳道は、沖縄のローカル情報を伝えてくれるDEEokinawaこの記事でたまたま知った場所で、浦添を巡るなら行ってみたいと思っていた。


石畳道の入り口は急勾配で、しばらく進むと下った先に石橋が見えてくる。


石橋は立派な作りで、草や苔の生えたところが、年代を感じさせる。
また、石橋の近くには桜が咲いていた


当山の石畳道を歩き終え、そろそろ腹が減ってきたなぁと思いながら右の方を見ると、少し先に”そば処 一本松”の文字が見えた。
「ここ以外考えられない」と、腹が主張している。


お昼時だというのに、店内には男性客が一人だけ。
あまり人気のない店なのかと心配になったが、腹の減り具合と相談して、店の名前を冠した”一本松すば(大)”(550円)を注文。軟骨ソーキ入りである。
また別皿でフーチバー(よもぎの葉)が付いており、好みで入れても良い。

味の方は、腹が減っていたことを差し引いても、十分満足できるものだった。
ダシが効いているというよりは、塩の効いた(しょっぱいという意味ではない)スープで、軟骨ソーキと良く合っていた。
驚いたのはフーチバーを入れた時の風味で、2日目に若狭パーラー玉子焼そばを食べたときのような土臭さは全くなく、ミント系ハーブのような爽やかな香りが鼻に抜けていく感覚が新鮮だった。

これで550円という値段設定は非常にリーズナブルで、昨日のこぺんぎん食堂の880円は、やはり観光客価格なのかなぁと邪推せずにはいられないのであった。


昼からは、以前から気になっている存在の普天間基地を見に行くことに。
iPhoneで地図を確認しつつGPSの案内で歩き始め、浦添バイパスをくぐり、住宅街の上を飛ぶ戦闘ヘリを横目に見つつ、嘉数高台公園に到着。
心配していた雨がポツポツと降り始めてきた。

写真左奥、階段を上った先の水色の球形のところが展望台。

公園内には、トーチカや壕、弾痕の残る塀など、沖縄戦の戦跡があった。


展望台へ上ると、軍用機の写真撮影をしようとしている地元のカメラマン3人と、県外からと思われる見学者2人がいた(全員男性だった)。
彼らの視界の邪魔にならないよう気をつけつつ、じっくりと見学。

振り返ると遠くにようどれが見えた。


展望台から見える普天間基地はこのような具合で、基地の周りは住宅地や商業地、学校など、普通のなんでもない街である。
大きいサイズの写真はこちら


そうこうしている内に、背後からヘリのローター音が聞こえてきた。
後方からやって来たヘリはすぐ横を通り、普天間基地の方へ。
着陸の練習なのか、一旦高度を下げて滑走路に近づいた後、再び高度を上げて飛び去っていった。

50mmをつけたNikon F100で撮ってこの大きさに写るので、”すぐ横”という表現で問題はないはず。


またしばらくすると、航空無線を聞いていた地元のカメラマン達がざわざわし始め、撮影ポジションを確保し始めた。
こちらは28mmのミノルタ TC-1と50mmをつけたNikon F100という、本気で航空機を撮影するような装備ではないため、脇から様子をうかがっていた。

後方からやって来たのは電子戦機のEA-6 プラウラー[1]で、やはりジェットエンジンの音は騒々しく、耳への暴力といった具合にうるさいのであった。
先ほどのヘリに比べて滑走路への進入高度が低い。


今日は他に予定もなく時間に余裕があるので、数分ごとにやってくるヘリを見ながら、この場所で過ごしていた。
30分ほどたった頃、何やら下の方からガヤガヤと大勢の人の声がし始め、バスガイドさんに先導された修学旅行生と思しき一団が現れた。(なお、写真の一番手前、バッグを左肩にかけているのは、最初からいた県外からの見学者と思われる男性。)

全員(一クラス分?)が上り終わると、バスガイドさんが普天間基地に関する説明を始めたが、その説明を一番熱心に聞いていたのは、たぶん僕だろうと思う。家が基地の近くにあり、朝からうるさいこともしばしば…という身の上話も、しっかり覚えている。

この一団が訪れていた時間に、オスプレイが飛び立ち、北東の空に消えていった。
オスプレイは、エンジン始動からウォームアップ、タキシングして離陸し飛び去っていくまで、ずっとその独特のローター音を響かせていた。

一団が去り、しばらくするとTBSのロゴの入ったテレビカメラを抱えたテレビ局スタッフがやってきたが、特に珍しい航空機も飛来せず、上空を通り過ぎるヘリを見たりしていた。
帰りのバスを調べたりしていると、航空無線を聞いていた地元のカメラマンが、先ほど飛んでいったオスプレイが戻ってくると教えてくれた。


ヘリとは違う独特のローター音を響かせ、オスプレイが戻ってきた。
これは、ダウンウィンドからベースレグに入るところで、ローターは前を向いている。


展望台の横を通り過ぎる。
この時点では、ヘリやジェット機よりも高い高度を飛んでいる。
ローターが上向きに変わりつつある。


展望台を過ぎてしばらく行ったあたりでギアダウン。
ローターは上向きになり、ゆるやかに高度を下げつつ滑走路へ進入し、滑走路上でしばらくホバリングした後に高度を下げていた。

嘉数高台公園では、他にも上空を通過し嘉手納へ向かうF-22を見たり、沖縄国際大学の位置を確認したりして過ごしたが、時刻が夕方に近づいてきたので、広栄バス停から21番のバスに乗って帰った。


夕食は、ぱいかじ上之屋店へ。
沖縄に来ると、ここへ必ずやってくる。

料理長おすすめの宮の華をボトルで注文。「3杯飲めばグラスより安くなる」と言われれば、注文するしかない。


グルクン唐揚などいただきつつ、料理長との楽しいゆんたくや三線生演奏を聞いて時は過ぎ…

記憶は徐々に断片化し…

結局、何時に帰ってきたのか覚えてない。


沖縄ぶらり一人旅 2014年 1日目 / Solo trip to Okinawa, 2014, Day 1
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沖縄ぶらり一人旅 2014年 8日目 / Solo trip to Okinawa, 2014, Day 8

更新情報

2017年5月12日
”ぱいかじ上之屋店”のURL(http://www.paikaji.jp/tenpo/uenoya.html)が移転したため、リンク先を変更。

脚注

  1. A型がB型かは失念。 []