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FILM&IMAGE休刊に際して / FILM&IMAGE will stop publication

富士フイルムの季刊誌”FILM&IMAGE”が、来春(2014年春)刊行予定の33号[1]で休刊する。

誌上で取り上げられたフィルムが、しばらくすると富士フイルムの商品ラインナップから消えていってしまうような状況で、紙面を作りづらそうな感じがしていた。それでも、今となってはリバーサルフィルムは富士フイルムの独占状態[2]だし、ネオパンにもファンがいるし、それを押し出していけば良さそうなものだが、もう、それも厳しいのか。
フィルムカメラもポツポツと生産終了になってきていて、富士フイルムの企業として向かっている方向と、”FILM&IMAGE”の方向が、反対を向いてしまっているのが、一番の原因だろうか。

富士フイルムは、

  1. フィルムは段階的にラインナップ縮小(現在実施中)
  2. フィルムカメラ全機種の生産・販売終了(近年中)
  3. 販売終了から10年程度でフィルム供給終了

というような流れで、デジタルカメラと化粧品の企業に変わりたがっているように見える。

近年の電子書籍ブーム(?)に乗っかって、全世界的にフィルム愛好家に向けたペーパー[3]を配信するといったことをやってくれたら面白いのだが、富士フイルムはその方向に行きたくないのだろう。

FILM&IMAGEが手元に届くと、ホッとしたり、驚きがあったり、喜びがあった。
数年前にフィルムで撮っていこうと決め、FILM&IMAGEに出会ってからは、同じ方向に向かって一緒に歩いている仲間のような、ふとした瞬間に支えてくれる友人のような、そんな感じがしていた。
このような決して良い状況ではないながらも、FILM&IMAGEをなんとかここまで発行し続けていただいた方々にお礼を述べつつ、残りの32号と33号も楽しみに待つことにする。

撮影データ

夕暮れ / Dusk
Minolta TC-1, Fuji SUPERIA X-TRA 400(400)

脚注

  1. 2013年7月14日現在の最新刊は31号 []
  2. 大規模な生産で。 []
  3. ちょっと方向性は違うけれど、ZeissのCamera Lens News(→Zeiss: Camera Lens Blog: Archive)みたいな感じのを。 []