降り注ぐ光 / Sunlight, Shining down
奥卯辰山健民公園, 金沢市, 石川県 / Oku-Utatsuyama park, Kanazawa, Ishikawa
Mamiya 7II, N150mm F4.5L, Fuji PROVIA 100F(RDPIII)
これを撮りに行ったわけではなく、偶然遭遇した雲間から漏れる光の筋。
街に降り注ぐような雰囲気が印象的でした。
先日、ミュゼふくおかカメラ館へ”第59回ニッコールフォトコンテスト写真展”を観に行って来ました。
カラーやモノクロといったカテゴリに分かれていますが、公募のコンテストだけあって様々なテーマで撮影されており、どういう気持ちでシャッターを切ったのかと思いを巡らせ、楽しむことができました。
少し残念だったのは、全体的に展示サイズが小さく迫力に欠けたことです。
3枚で構成された組写真などは1枚がL版程度の大きさしか無く、細部はほとんど見えませんでした。
詳しく数えたわけではありませんが、フィルムで撮影された作品が20%、残り80%がデジタルカメラによる作品といったところで、思ったよりもフィルムで撮影されたものが多いように思いました。
これ以降は個人的な見解を…
デジタルカメラで撮影されたものが8割を占めていましたが、その7割以上において、デジタルカメラ特有の嘘くささを感じました。
オートホワイトバランスの問題や、写っている色だけでなく、暗部が見えすぎる感じなども嘘くさい感じに関与しているようにも思いました。
その嘘くささは、フィルム[1]で撮影された作品からは感じないため、やはりデジタルカメラで撮影されたものには何かあるようでした。
これは、ソフトウェアのアルゴリズムや何かが改良されることによってフィルムと同等の見え方になれば解決する、というものでもないような気もしています。よくわかりませんけど。
また、何点か展示されていたコラージュ的な作品の注釈欄には「(デジタル合成)」と記載されていて、何らかの処置を加えたことが明示されていましたが、特定の色を強調したりするような処置は特に明示されずに行われているようでした。
空の青さが印象的な作品も、裏を返せば空を青色で塗っただけということもありそうです。
光と影, 色や形を写しこんだ写真というよりは、自分の好きなように描いた絵画と言った方が合っているのかもしれないなぁと思いながら鑑賞していました。
原板のない世界で、何を基準に、何を本当とするのだろうかと考えていたら、デジタルカメラで撮影したと言われる画像自体がよくわからなくなってしまいました。
今のデジタルカメラというのは、シャッターを切った瞬間から嘘が始まっているのかもしれません。
まぁ、僕にはあまり関係のない話ですが…
更新情報
2014年4月14日
HTMLタグの記述間違いを修正。
2016年4月4日
”第59回ニッコールフォトコンテスト写真展”の展示に関するページが消滅したため、次のURLへのリンクを解除。
http://www.camerakan.com/special/year2012/Nikkor/index.html
脚注
- モノクロ, カラーネガ, カラースライドなどすべて [↑]