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乗鞍散策 1回目 35mm篇

乗鞍へは、2台のカメラを持って行った。
1台は中判(6x7)のMamiya 7II、もう一台はNikon FM3A。
Mamiya 7IIには65mm(35mm換算32mm)を装着して広角用とし、Nikon FM3Aは180mmと1.4倍テレコンで望遠用とした。

180mm、もしくはテレコンとの組み合わせで250mmというのは、一脚を使うとしても条件によってはかなり厳しいだろうと考え、PROVIA 100Fを+2増感したISO 400で使用した。
増感の結果としては、シャッタースピード確保のための増感は当たり、かなり助けられた。
しかし、多少黄味がかったようなカラーバランスになり、色の観点からは記憶色とも忠実色とも異なる仕上がりであった。

当初の予定通り、望遠用の装備は”まいめの池”周辺で活躍した。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
ここまでザックに仕舞い込んでいたFM3Aを取り出し撮影に向けてセッティング。
池のまわりを歩いていると赤トンボが飛んでいるのが見えた。



Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
まだ緑のモミジが多い中、一部のモミジは鮮やかなオレンジに染まっていた。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
池から少し登ったところの向こう側(池からは見えないところ)がいいと思う。
池の周りで撮っている亀爺, 亀婆がほとんどであり、ここで撮る人は少なく、ゆったり落ち着いてじっくり撮影できた。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
時間帯にもよるのだろうが、順光の中、光と影を楽しめる。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
緑の中に、真っ赤なモミジ。
光と影のコントラストと、色のコントラストを併せて楽しむ。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
2008年もここへ来ているが、そのとき印象に残った白樺は無くなってしまったようだ。
モミジとうまくからんでくれる白樺がなかなか見つからなかった。
光線の具合が悪くなってきたため、しばらくファインダーをのぞいたまま、いいタイミングを待つ。

ザザッ, ザザッ
背後で足音がした。

ん?亀爺でも歩いてんのか?


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
あら?


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
あらら?


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
シカでした。


Mamiya 7II, N65mm F4L, Fuji Velvia 100F(RVP F)
シカまでの距離感は、この写真に写っているような距離。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
足を怪我しているらしく、びっこを引きつつ歩いていた。
少し歩いては葉っぱを食べていた。
冬を越せるのか?とか、いろいろ心配だ。
静かに数枚撮らせてもらい、「お大事に」と声をかけて帰ってきた。


Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF), Ai TC-14AS, Fuji PROVIA 100F(RDPIII), Nikon FM3A, +2増感
この一枚だけ、別の場所(善五郎滝入口の駐車場付近)で。
中学時代に歩いた場所を探していたのだが、見つからず…
道が整備されてしまって、昔の記憶と今の景色が一致しなかった。