Windows Home Server(以降、”WHS”と呼称)のシステムドライブ交換に関するメモ。
興味のない人には、全くおもしろくない内容。
ストレージ(データ保存用)として使用するドライブは、Windows Home Server Console(以降、”コンソール”と呼称)から”追加”と”取り外し”を簡単に行うことができる。
しかし、システムドライブ(WHSがインストールされているドライブ)の交換は、コンソールからは行えない。
システムドライブが壊れたら新HDDに入れ替えて再インストール。
で、2台目以降のHDDから複製しておいたデータを復旧。
というのがWHSの思想。
# スマートな方法とは思えないけど…
システムドライブが故障したときと同様に、システムドライブを新HDDに入れ替え、WHSを再インストールしてストレージの再構築を行うのが本来のやり方だが、多少なりともいろいろ設定しているので新規インストールは面倒くさい。
ということで、今回はHDDバックアップ・リカバリソフトのAcronis True Image 10 Home(最新版はAcronis True Image Home 2009。)を使用し、システムドライブを交換した。
注意:何かと危険が伴うので、それを承知の上で行うこと。
- 不測の事態に備え、重要なデータをバックアップ。
- WHSをシャットダウン。
- 新HDDを接続。
- True ImageをCDから起動。
- システムドライブ全体(MBRを含むドライブ全体)のクローンを、新HDDに作成。
SYS(C:)のサイズは元のまま(Ture Imageでは20.1GBと表示されていた)で、DATA(D:)のサイズは新HDDに合わせる。
# 今回は500GBから1TBに交換したので、D:のサイズを最大まで増やした。 - クローンの作成が終了したらシャットダウン。
- 旧システムドライブを取り外し。
- クローンを作成した新HDDの接続を変更。
旧システムドライブを接続していたSATAコネクタにつなぎ直し。
# 別に変更しなくてもいいかもしれないが、HDDベイの配置的に変更した。 - BIOSで新HDDから起動するように指定。
- WHSを起動。
交換自体はこれで完了。
コンソールを見ると、システムドライブのディスク名が交換前のディスクの名前のままになっているため、レジストリを書き換える。
- レジストリエディタを起動。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Home Server\Storage Manager\Disks を開く。
- システムドライブを探す。
Disks配下にはよくわからない名前(例:f4aaa8f4-0000-0000-0000-000000000000)のキーが、ストレージとして使用しているディスク(記憶域ハード ドライブ)の台数分存在する。
これらのキーの中を一つずつ見ていき、”FriendryName”が”System disk”となっているものが、システムドライブのキーである。 - 手順3で探したシステムドライブのキー配下の”Attributes”を開く。
- ドライブ名を変更。
”Attributes”の中の”ManufactureName”を、新HDDの名前に変更。 - WHSを再起動。
再起動後にコンソールで変更したディスク名になっているかを確認。
これで完了。
更新情報
2013/4/9
アフィリエイトリンクを修正。
2016/2/8
パッケージ写真を追加。
2016/3/21
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