今年、2017年のバサースト12時間レース(LIQUI-MOLY BATHURST 12 HOUR)について、応援している日産チームの動静を中心にメモを残しておく。
レース当日は、ライブストリーミングを見ながら、ツイッターで追いかけた実況メモになっている。
前日
コースの下見や車の準備が行われ、参加チームの集合写真撮影なども行われていた。
今年は日産チーム以外からも、GT-Rが参戦。
同じGT-R NISMO GT3だけど、フロント開口部の形状からすると2013年モデルなのかな?
車自体の戦闘力は劣るかもしれないが、エントリーするクラスが違う(アマチュアクラス)ので、そのクラス内での活躍を期待しよう。
1日目
プラクティス1
アマチュアドライバーを対象としたプラクティスなので、プラクティス1は走行せず。
プラクティス2
日産チーム、いよいよ走行開始。
2台のGT-Rがコースイン。
23号車はP5、24号車はP23のタイム。
まぁ、とりあえず最初の練習走行なので、これから。
プラクティス3
23号車はカルーソ、24号車はフローリアンでプラクティス3開始。
しばらくして、24号車が激しく壁に激突との一報。
フローリアンがゆっくりとGT-Rを戻しているようだ。
24号車がピットへ戻り、ガレージへ。
24号車のダメージは、かなりひどそう。
23号車は順調にプラクティスを完了し、セッションの終わりに、ピットインの練習を実施。
実践的な練習は効果的。
プラクティス4
23号車は、本日最後のプラクティス走行へ。
タイムはそこそこ出ているようだが、他のチームも速いなぁ。
24号車は修理を続行中。
1日目が終了。
24号車を復帰させるため、みんなで一生懸命やってます、と。
2015年、予選中に壁にぶつかって破損したGT-Rが翌日の決勝レースに復帰して優勝したことを思い出すと、一晩あればなんとかなるかもと思えてくる。
2日目
プラクティス5
24号車、一晩かけて修理して、朝のプラクティス5に復活。
ストリーミング中継で、「ゾンビジラ」というニックネームで呼ばれる24号車(笑)
GT-Rは海外でゴジラと呼ばれており、24号車は壊れて復活して来たので、ゾンビ+ゴジラ=ゾンビジラ。
この人たち、最強。
そのハンマーも、最強。
しかし、今度は23号車にトラブル。
千代がプラクティス中に右フロントを破損。ホイールのアームが外れているように見える。
ダメージの程度がはっきりしないが、この後の予選に修理が間に合うか?
予選(Q1)
予選開始。
24号車はヤンからスタート。
心配していた23号車の修理は、ほぼほぼ完了とのこと。おぉ。
24号車、ヤンからトッド・ケリーに交代。
コース経験豊富な地元オーストラリアのドライバーがいるのは心強い。
24号車が走っていること自体が奇跡的で、なんだか胸が熱くなる。
23号車の修理が終わり、アレックスがコースへ。
予選(Q1)の結果は、2台ともトップ10には届いていないが、アクシデントの後としては悪くはないタイム。
最終予選(Q2)
最終予選(Q2)は、23号車にアレックス、24号車にヤンでスタート。
24号車、プラクティス走行が少ない中、好タイムを出したヤンは、さすが。
23号車、アレックスは最後の周でタイム更新を目指す。
良いペースで走行中、頂上付近で低速走行するNo.7 BMWに急接近し、少しヒヤッとする。
どういう理由かわかんないけど、あの場所で低速走行してたら、そりゃ怒るよ。
結局、23号車はタイム更新できずに最終予選(Q2)を終了。
最終予選(Q2)の結果は、
23号車:12位
24号車:14位
で、トップ10には一歩及ばず。
でも、この24時間に起きたことに対しては、大きな結果。
予選1位とのタイム差が1.5秒くらいあるので、決勝は大変かも。
予選ハイライトビデオ
10位までの順位決定戦
10位以内に入っていないため、参加せず。
10位以内にはこちら。
Maranello Motorsport leads to the Pirelli Top Ten Shootout - Liqui-Moly Bathurst 12 Hour
予選後
今回のバサースト12時間レース、リアル・ヒーローは文句なしで裏方のこの人たち。
千代のコメント。
12時間のレースだから、ミスなくレースを進めれば表彰台も見えてくる。
コース幅が狭く事故も多発するので運の要素も大きいと思うけど、日産チームの憑き物はプラクティスで全部落ちたんじゃないかな?😁
各選手による、予選を振り返るコメント。
3日目:レース
時刻表記は現地オーストラリアの時刻。
スタート前
「我々の目標は上の階だ」って、日産ピットの上の階は表彰式のお立ち台なのね。
スタートドライバーは、
23号車:アレックス
24号車:ヤン
スタート後
5:45
スタートォォォ!!
1周目で23号車、24号車ともに2番手ほどポジションアップ。
トップ5の、フェラーリ、BMW(2台)、ポルシェ、アストンマーチンは、後続より1秒ほど早いペースで走行し、引き離しにかかっている。
レース開始20分ほどでコース上でNo.74 アウディがスピンし、セーフティーカー導入(以後SC)。
この際、No.38 GT-Rが避けきれずに左サイドをヒットし、パンク?スロー走行。
でも、この幅をギリギリ通過できて良かった。
23号車がガレージに。左リア?を修理。なんだ?
と思っていたら、ドライブトレインかギアボックスにトラブル、と。
これは厳しい。
10分か15分ほどで23号車がコース復帰。
SC中だったので、トップとの差は4周くらいに収まっている。
昨年、2016年の4月ぶりに、一部で有名なManta_Foxtail @Manta_Foxtailがツイートしているのを発見😃
No.38 GT-R、先ほどの左サイドのヒットでガレージで修理。
6:31 リスタート
24号車のヤンは、P7かP8あたりを順調に走行。
太陽が顔を出し、コースも明るくなる。
24号車P7。
23号車は4周遅れ。
それにしても、トップのBMW、フェラーリのタイムが、同クラスの他車より1秒以上早い2'02"台ってのはすごいなぁ。
トラフィックに引っかかるまでそのペース?
6:46
P2走行中のNo.88 フェラーリにドライブスルーペナルティ。SC手順違反。
15番手ほど降格。
6:48
P1のBMW、ストレートでトラフィック(ポルシェ)に接触。
ポルシェのバンパーが破損。
残り11時間
6:50
No.1 マクラーレンがスローダウン。(その後ピットイン)
24号車、ヤンが給油でピットイン。
千代、"never give up"。
ポルシェが停止。SC投入。
1位のBMWは、このSC前にピットインしており、他チームに有利な展開。
(このSC中に、朝食を採っておく。)
23号車、千代がスタンバイ。
7:26 リスタート
23号車、アレックスが周回遅れながらトップを走る。
トラフィックが無い状態でタイムを稼ぎたいところ。でも、2'03"に入ってこないのはタイヤが厳しいのかな?
7:39
24号車、ヤンが暫定1位。(ピットインのタイミングがあるので)
アナウンサーも「ゾンビジラがトップを走行」って(笑)
青旗振られたランボルギーニさん、もうちょっと避けてくれてもいいのに…
ニスモもゾンビジラって呼び始めた(笑)
8:00ごろ
この時間帯、各所でマイナー事故が多発中。それに巻き込まれないかとヒヤヒヤ。
23号車、アレックスから千代に交代。
No.911 ポルシェにトラブル発生。リタイヤ。
24号車、ヤンがレースをリード。
メルセデス、フェラーリとの接近戦。Super GTと同じ感じで、トラフィックの処理で何かが起こりそう。
ゾンビジラとして復活した24号車だが、戦闘力の高い走りでトップは譲らない。
後続に抜かれることなく、24号車はピットイン。
トッド・ケリーにドライバーチェンジ。
23号車、タイムがあまり出ていない?トラフィックの影響?
1コーナーでNo.47 ランボルギーニがサンドトラップから抜けられなくなり、SC投入。
24号車はそのまま走行。
23号車はピットイン。でもちょっと長すぎない?
23号車、高速域で振動が発生するためチェック中。
8:42 リスタート。
が、1コーナーで事故発生。
P6だったNo.75 アウディがスピンしたところへ、避けきれなかった後続が突っこみ、双方に大きなダメージ。
スロー走行でピットへ戻るにも、コースを1周してからなので、かなりの時間がかかる。
日産チーム以外のGT-Rも健闘中。
No.66 GT-Rはクラス2位、総合でも10位で走行中。
残り9時間。
24号車、トッド・ケリーはP3。
23号車はエアロの振動を修理中。
9:00
1コーナーで、No.35 アストンマーチンが壁に突っ込み、SC投入。
このタイミングで24号車はピットイン。給油だけかな。
9:15 リスタート
が、P1のNo.88 フェラーリが、P2のNo.22 メルセデスに押し出されてコースアウト。
もう一度SC投入。
9:26 リスタート
24号車は前が詰まって前へ出られないか。(No.66 GT-Rがちょっと引いてくれて前へ出られた)
さっきNo.88 フェラーリを押し出したNo.22 メルセデスに、10秒停止のペナルティーが課せられ、24号車はP2へ。
23号車の修理、随分時間がかかっているが、なんとか復帰することを期待。
9:37
No.2 アウディがターン1でコースアウトし、SC投入。
残り8時間。
24号車、トッド・ケリーはP1走行中。
23号車はエアロの振動を修理中。
9:47 リスタート
前にトラフィックのない24号車は、いいペースで逃げにかかる。
でも、後ろのNo.88 フェラーリも速いなぁ〜
No.37 マクラーレンが内側から押されてスピン。復帰しようとしたが無理っぽいので、SC投入。
23号車はそろそろコース復帰できそう。
10:10 リスタート
トッド・ケリーはP1を守る良いスタート。
No.88 フェラーリはテクニカルセクションで詰めてくるが、GT-Rはストレートで引き離す。
トップ6くらいまで接戦。ピリピリした雰囲気が怖い。
混戦。この日で一番熱いバトルが展開されている。
トッド・ケリーはP1のまま!
10:36
1コーナーでNo.50 ポルシェがコースアウトし、SC投入。
P2以降がピットインしたが、24号車はピットインせず。
間に車を挟む戦略で、1周(2周?)してからピットインして給油。
24号車はトッド・ケリーからフローリアンへ交代。
10:44 リスタート
先頭を走るのは、トップから2周遅れのNo.1 マクラーレン。
24号車の戦略は、とりあえず成功かな。
でも、このNo.1 マクラーレン、SC手順を間違ってるとアナウンス。
トップ10内で走っていたNo.7 BMW、ボンネットが開いてしまって応急修理。
なんかごっついガムテ貼ってる。
24号車、フローリアン。
P8でピットアウトし、その後、着実にポジションアップして現在P4。
さらにP3へ。
No.7 BMWが壁に当たってコース脇に停止し、SC投入。
24号車、給油のためピットインしてP3→P4。
11:46 リスタート
クリーンなスタート。
残り6時間。
No.66 GT-R、24号車に、何度も道を譲ってくれている。ありがたい。
No.5 アウディ、1コーナーで押し出されてコースアウトのため、SC投入。
12:00 リスタート
P4走行中の24号車、トップとの差は5秒程度。
この時間帯、パンクやら貼ってたガムテープの剥がれやら、いろんなところで数分ごとに何かが起きてる。
23号車はまだガレージの中で、コース復帰していない。
トップ争いのNo.22 メルセデス、No.88 フェラーリだが、フェラーリは最高速で伸びない印象。
24号車を追っている時もそうだったが、コーナリングを終えてストレートへ出て行くタイミングも、スリップストリームに入ってからの伸びも悪い。
24号車、フローリアンは順調にP4走行中。
若干ペースが上がらないのはトラフィックのせいかな?
No.41 ポルシェがコースアウトのため、SC投入。
24号車、ピットイン。フローアンからトッド・ケリーへ交代。
ラストドライバーにヤンを持ってくる布陣かな?
12:49 リスタート。
24号車はトラフィックを処理しつつ先頭集団を追いかける。
12:56
ん?24号車ピットイン?どうした?
ガレージに入ってしまってる。
リアを開けてるからギアボックス??
どうしちゃったのか?
変速機のトラブルで4速に固定されてしまっていたようだが、簡単な修理で復帰して行った。
この間にトップからは3周差のP10へダウン。
13:12
No.54 フォード・フォーカスがターン4でスピンし、SC投入。
ここにきて23号車がギアボックス交換を終え、コースに復帰。
ドライバーはカルーソ。
13:23 リスタート
24号車は3周遅れのP10。
フォラフィックが少ないこともあり、良いペースで周回を重ねている。
トップのNo.88 フェラーリは、他より1秒以上早い、2'04"台、2'03"台を出して逃げる。
車の無いガレージは喜ばしい。
クルーの皆さん、遅めの昼食かな?
13:53
No.55 ジネッタがウォールに激突し、SC投入。
トップ3は揃ってピットイン。フェラーリがブレーキパッド交換する際にP1→P3に後退。
24号車もピットインして給油。
SCランを見守る地元客(笑)
12:06 リスタート
P1はベントレー。その後ろに周回遅れだがもう1台ベントレーが続く。
後ろはブロックする係なのかな?なんだか不気味。
24号車はトップから2周遅れのP10を走行。
P2メルセデス,P3ポルシェが接触。すぐにコースへ復帰するが、P4だったフェラーリがP2へ。
P1の後ろを走っていた周回遅れのベントレー、やっぱり(?)追って来たP2フェラーリをブロック気味。
14:36
No.66 GT-Rがウォールに突っ込み、SC投入。
ここまで生き残って来たのに残念。
24号車、ピットイン。
トッド・ケリーからフローリアンへ交代。
23号車は、カルーソからアレックスへ交代。
雨雲が近づいている?頂上付近は風も強いようだが大丈夫かな?
(結局、雨は降らず)
14:56 リスタート
下位に沈んでいたNo.1 マクラーレンが好タイムで追い上げる。
15:30
24号車はP10で変わらず。トップとの差は2周半から3周程度に広がった。
この時間帯は大きな事故もなく、この日で一番長いグリーンフラッグが続いている。
15:55
23号車、ピットイン。
アレックスから千代に交代。
16:01
24号車、ピットイン。
フローリアンからヤンに交代してラストを任せる。
16:36
1コーナーで、P3だったNo.12 ポルシェが前を走るNo.32 ランボルギーニに接触(追突?)し、P4へダウン。
自力で復帰しSCなし。
16:40
24号車、ヤンが好タイムで走行し、順位を一つあげてP9。
あと1時間を切った。
24号車のヤンはチーム最速タイムを更新しながらP9で走行中。P8との差を詰めている。どこまでいける?
23号車も順調に走行中。
激しいトップ争いは、軽い接触でタイヤをコース外に落としながらも、No.88 フェラーリが制す。
この日のNo.22 メルセデスは、SCからのリスタートでNo.88 フェラーリを押し出したり、ピットレーンで無理やり前に出たりと、強引な行動が多々見受けられたので、多くのフェラーリファンでは無い人がNo.88 フェラーリを応援していたんじゃ無いかなぁ?
残り約30分。
24号車のヤンは絶好調で、さらにタイムを更新。
15:14
No.51 ポルシェがNo.22 メルセデスに追突されてコースを外れ、壁に激突してフロント大破。
走行不能となりSC投入。
このタイミングで24号車はピットイン。給油だけかと思ってたら、フレッシュタイヤに交換。
やる気だ、これは。
先ほど追突されたNo.51 ポルシェのドライバー。
ウォールに座ってる姿が悲しい。
17:25 リスタート
24号車はピットインでP10にダウンしたが、P9との差はわずか数秒。
なんとか抜けるか?
17:26
No.22 メルセデス、スピンしてフロント中破。
自走してピットへ戻る途中で停まってしまい、SC投入。
中継を見ていたフェラーリチームに、どよめきとも歓声とも取れる声が起こるが、ドライバーの一人、Craig Lowndes(@craiglowndes888)が落ち着け落ち着けとジェスチャーしているのを見て、ジェントルマン精神を感じた。
No.88 フェラーリ、文句なしで優勝を祝えるよ。
No.22 メルセデスのドライバー、Maro Engel(@MaroEngel)のコメント。
Engel: “That’s not motorsport in my book… All I’ve seen is a lot of mistakes by Shane. It’s a tough one.”
17:37 リスタート
リスタートしてすぐ、24号車のヤンは、P8まで順位を上げる。
24号車、23号車共にラストは順調に走行。
色々ありすぎるほど色々あったけど、23号車、24号車共に完走。
レース後
ヤンが最後のスティント楽しみながら走ってたのは、見ていてなんとなく伝わってきていた。
千代は今回、かなり悔しさを感じているように思う。
勝てる車、勝てるチームで挑んで、なかなか勝てないのは辛そうだ。
ビデオ
ハイライト集
NISMO TV:レース中継の録画ろ含む、バサースト12時間レース関連動画集
更新情報
2017年2月6日
記事が長く読みづらいのでページを分割。
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