富士フイルムがチェキ用のモノクロフィルムを発表、発売した。
この新しいフィルム”instax mini モノクローム”で、チェキは始まったのだろうか?
チェキ用のモノクロフィルムが新発売
2016年9月20日、富士フイルムがチェキ用のモノクロフィルムを10月7日から発売すると発表した。
インスタントカメラ“チェキ”「instax mini」シリーズ専用フィルムの新たなラインアップとして、モノクロ写真がプリントされる“チェキ”用フィルム「モノクローム」を平成28年10月7日より発売いたします。
注:引用したニュースリリースのタイトル部分、「instax mini」のiが全角になっているのは引用ミスではなく、元からである。
この発表には、気分が大いに盛り上がった。
と言うのも、ここ数年モノクロで撮ることが普通になっていた僕にとって、モノクロのインスタントフィルムは楽しみの幅を広げるにはもってこいだと思えたから。
それと、"原点"と書くと大げさになってしまうけれど、"いつの時代でもモノクロ写真は他とは異なる存在感を持つ"ということを改めてアピールされ、僕がモノクロで撮る意義が少し裏付けられたようにも感じられたことでも気分が盛り上がった。
ライカにも動きがあった
この発表の5日前、9月15日には、ライカがチェキ用フィルムを使うインスタントカメラ、"LEICA SOFORT(ゾフォート)"を発表していた。
そちらについては、うちにはチェキ(instax mini 25)があり買い足すことも無いと思い、全く気に留めていなかった[1]のだが、チェキ用モノクロフィルムと、あのライカとを組み合わせて考えれば、何かが始まったと言っても過言ではない気にさせられてしまった。
カラーのチェキフィルムしか無かったら、ライカはこのゾフォートを出しただろうか?(いや、出していない)
気持ちが昂り、予約注文
そして、ここ数年、フィルムの製造中止や販売縮小ばかりが目立った富士フイルムが、久しぶりに新しいフィルムを発表したことで気持ちが一気に昂ぶってしまった。
カラーフィルムしか選択肢が無いため、チェキで撮ろうという気持ちがほぼ0(ゼロ)まで落ち込んでいた僕にとって、これは渡りに船とも言える状況でもあった。
結局、富士フイルムが発売を発表した翌日、9月21日に家電量販店のネットショップで2パック20枚を予約した。
それから発売日の10月7日まで、2週間ほど指をくわえて待つことになった。
チェキ用モノクロフィルムで楽しむ
チェキ(instax mini 25)を片手に金沢市内をぶらぶら歩き、気になったものを気ままに撮影した。
各写真のメモ書きは、
- 数字:フィルム番号 - コマ番号
- ⛰:遠景モード
- D:DARKEN(暗くする)、-2/3EV補正
- Auto⚡️:自動フラッシュ発光
- Y2:Y2フィルターをレンズの前にかざした
- 無印:オートモード
を意味する。
最後の写真(モミジ)の撮影時、レンズの前にY2フィルターを手持ちでかざしてみたところ、完全な白黒ではなく、ほんのりと緑(もしくは黄)に着色され、温黒調のようにも見える仕上がりになった。
結論:チェキ、始まっている
チェキカメラとチェキ用のモノクロフィルムで撮るのは楽しい。これに尽きる。
まず、チェキというギミック性の高いインスタントカメラ、それ自体が面白く、シャッターを押したら写真が出てくるというのは異様でもある。
そこへモノクロフィルムの特殊性や特別感が掛け合わされるのだから、面白さが倍増する。
ということで今回の結論は、「チェキ、始まっている」である。
ひとこと言わせて
うちのチェキ、instax mini 25は使いづらい。
遠景モードでオートフラッシュやめて〜
関連情報
ChekiPress: おしゃれでアーティスティック!新作チェキフィルム「モノクローム」登場!!
脚注
- タイムラインに流れてきたツイートで発表したこと自体は知っていたけれど、仕様やその他もろもろについては調べようともしなかった。 [↑]