バイテンの日 / The day of 8x10, 2014

@cvcnet氏の呼びかけに賛同し、8月10日、バイテンの日に参加した。

なお、台風11合の接近に伴い8月10日に撮影するのは危険と判断し[1]、事前にテストを兼ねて撮影を済ませておいた。

The day of 8x10, 2014, Seeing Hishi-yagura from Kahokumon gate
河北門から菱櫓を望む
(オリジナルサイズはこちら

昨年同様、バイテンの機材を所有していないため、複数コマをつなぎ合わせる手法で参加。
台風接近で雨が降る中、河北門で雨をしのぎつつ、門の向こうに見える菱櫓を撮影した。

この遊び(?)を数年前に写真雑誌で目にし、一度やってみたいと思っていた。
フィルム面積に関して言えば、フィルムストリップ1本が35mm*227mm(実測)で、それが6本で47,670平方mm。バイテンの50,000平方mmに対して約95%のフィルム面積になるので、バイテンの日にちょうど良い手法とも言える。(←後付の屁理屈とも言う)

制作の過程は次の通り。
まず、被写体の左上から1段6コマずつ、右下までの6段36コマを慎重に撮影しフィルムを現像。そして、現像したフィルムをライトボックス上に並べ、デジタルカメラで撮影してPCに取り込む。後はPCで階調を反転し、見栄えの調整をしてベタ焼き風の作品とした。

filmstrips on lightbox
ライトボックスに並べたフィルム(この写真を作品の元データとして使用)

撮影機材は、Nikon F100 + Ai AF Nikkor 180mm F2.8D + テレコンバータ TC-14AS。ファインダーから目を離さず、36コマを連続して撮影を続けられる自動巻き上げが非常に便利であった。
1シート36コマで風景を撮ろうとすると、そこそこ望遠のレンズが無いと36コマに収めるのは厳しいと感じた。(逆に、マクロレンズで複写するような被写体を対象とした作品もアリかもしれない。)
この日は天候が悪く照度が足りなかったことと、使用したフィルムの感度が低かったためあまり絞り込めなかった。機会があればもっと絞り込んで画面全体にビシッとピントのきた写真も撮ってみたい。

Seeing Hishi-yagura from Kahokumon gate
比較のため、35mmフィルムで撮影したもの(Minolta TC-1)。
複数コマをつなぎ合わせる手法とほぼ同一地点からの撮影。

少しネタ的撮影な方向へ進んでいるが、そろそろネタも無くなり、普通の撮影になると思われる。
来年も楽しく参加するつもりだ。

更新情報

2014.8.17
35mmフィルムで撮影した写真を追加

脚注

  1. 実際のところ、8月10日の午前は多少風が強いものの雨も殆ど降らず、撮影出来たと思われる。 []

著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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