ご覧のとおり、Minolta TC-1の革を貼り替えたところ、めちゃんこ格好良くなった。
2010年9月に購入してから約4年使っているTC-1の貼り革が、端の方から破れてきた。携行頻度, 使用頻度の高さから考えると、この程度のダメージは仕方のないところだ。撮影すること自体にはそれほど支障は無いため「まぁいいか」と使い続けていた。
そんな折、2台目のTC-1を購入した[1]ことで、パッと見でどちらがどちらなのか見分けがつかないことが問題となってきた[2]。実際、フィルムが入っている方の裏蓋を開けてしまい数コマを感光させてしまうという失敗を一度やらかしたことで、注意レベルだったものが重大な危機レベルの問題へと急上昇した。
しかし、別に所有する2台のZeiss Ikonでは、ボディ色がシルバーとブラックとで外見的に大きく違うため、そのような問題は起きていない。
であれば、TC-1も外見的に違うようにしてしまえば良いだろうということで、傷んでいた革を外見的に見分けのつきやすい色の革に貼り替えることにした。
少し調べたところ、いくつか貼り革を扱っているところが見つかった。
その中でも素材と色が豊富なcameraleather.comで購入することにした。TC-1用にカットされたものが提供されていたこともここを選んだ理由の一つだ。
TC-1の黄味がかったチタンカラーに合う色を…と悩んだ末、赤ワインのような深い赤紫色の”Claret Composite Leather”に決定し、6月10日に注文した。
注:2014年8月8日現在、Webサイトの不調により閲覧できなくなっている。
値段はカメラと素材で大きく変動するが、僕の選んだものだと$16.50 USD。送料が$3.60 USDなので、合計で$20.10 USD。
日本円だと2000円ちょっと。安いんじゃないかな?
待つこと25日、6月も終わり、そろそろ問い合わせでもしようかと思っていた頃、エアメールが届いた。
注文明細、貼り革の取扱説明、そしてプラスチックシートの台紙に挟まれた貼り革が、結構な量のオマケ[3]と共に入っていた。
貼り革の取扱説明には革の裏に塗られた接着剤について書かれている。接着力が弱まるので作業時の革の持ち方に注意するようにとのこと。また、手の油分を除去するため、作業前に石鹸とお湯で手を洗うところからスタートするのも重要とも書いてある。
予備の革もたっぷりあるので、失敗を恐れず、さっそく作業開始。
端の方からゆっくりとめくっていくと、途中で破れることもなく、すんなり剥がれた。
革の貼ってあったところが、ボディの他の部分よりも少し白っぽく見える。日焼けか?汚れか?
剥がし終わった後、接着剤が残っている箇所を無水エタノールで清掃。
角の部分のホコリなども入念に拭き取る。
新しい革は、位置合わせのためカメラ正面(レンズの横)から貼り始め、端まで貼ってから裏へぐるっと回し込んだ。
回し込んだ先は、先の細いマイナスドライバーで、革を押さえつけて接着した。
これで完成。
途中、写真を撮ったりしていたのを含め、15分ほどで貼り替えることができた。
赤と黒、これはわかりやすい。
そして、めちゃんこ格好良い。
更新情報
2014.8.8
cameraleather.comのWebサイト不調に因る閲覧不可に関する記述を追記。
2016年10月22日
cameraleather.comの一部のページが閲覧不可から復帰しない(やる気ない?)ため、Claret Composite Leather(http://cameraleather.com/colors/claret.htm)へのリンクを解除。