概要 / SUMMARY
現在、メインで使用しているカメラ、Zeiss Ikon。
これに組み合わせて使っているレンズは、Biogon 2.8/28 ZMと、Planar 2/50 ZMの2本。
ここに中望遠のレンズを1本加え、クローズアップ効果を生かした写真を撮りたいと考え、Mヘキサノン 90mm F2.8を中古で手に入れました。
しかし、僕が手に入れたこのレンズは、様々な問題を抱えていたのでした。
無限遠が出ないという初期不良に始まり、
頼みの綱のメーカー修理に出してもピントは合わず、
Mヘキサノン 90mmは窓から投げ捨ててしまって、別のレンズを新品購入しようかと考えたり、
最終的には、コニカという企業それ自体への疑念にまで発展する始末。
結局のところ、様々な情報を踏まえ、
”Mヘキサノンレンズは、ライカMマウントと同じ形状のマウントであるが、100%の互換性は無い”
という結論を導き出したのでした。
そんなMヘキサノン 90mmですが、紆余曲折を経た現在、距離計連動カムにテープを貼って使用しています。
I’m using Zeiss Ikon mainly, with two lenses Biogon 2.8/28 ZM and Planar 2/50 ZM.
I wanted to add a telephoto lens (around 90mm) to shoot close-up photo, then I got a M-Hexanon 90mm F2.8 at secondhand.
But the lens had many problems.
Cannot focus to infinity.
Focus problem was not solved by official repair service.
Thought about to buy other new lens and throw M-Hexanon 90mm out of the window.
Then, it becomes to a doubt to the company Konica.
Finally, I got a conclusion.
"M-Hexanon lenses have same shape to Leica M-mount, but they are not compatible with Leica M-mount."
After many complications, now I’m using M-Hexanon 90mm with taped.
English version is HERE.
目次
内容が非常に多くなってしまったので、手みじかに読みたい方は、僕なりの結論 から読み始めるといいかもしれません。
中望遠レンズの選定
候補に挙がっていたレンズたち
中望遠レンズといっても、いくつかの候補がありました。
金銭的に買える範囲[1]で、候補に挙がっていたレンズは次の通りです。
(コメントは、Mヘキサノン 90mm購入前の検討時のものです。)
- Carl Zeiss Tele-Tessar T* 4/85 ZM
良い:Zeiss純正, もっとも新しい, 1/3EVクリックストップの絞り, 最短撮影距離が短い(0.9m。他は1m。)
悪い:他よりちょっと暗い(F4), ちょっと重い, フードがでかい - LEICA TELE-ELMARIT-M 90 f/2.8(鏡筒が細いタイプ。2ndバージョンと呼ぶ?)
良い:非常に軽い, コンパクト, F2.8
悪い:古い(程度の良いものが少ない), レンズ内部が曇るという報告が少なからずある, ゴムフードがヘボい - LEICA ELMARIT-M 90 f/2.8
良い:これら候補の中では最高の性能, F2.8, フード内蔵
悪い:かなり重い, 中古価格が高い - Konica M-HEXANON 90mm F2.8
良い:F2.8, フード内蔵
悪い:他より鮮鋭さ(シャープネス)に劣る, ちょっと重い
Mヘキサノン 90mmを選んだ理由
結論から言えば、”巡り合わせ”の一言に尽きます。
上記候補のいずれにおいても、決定的に悪いという点はなく、どれを選んでも要求する性能は満たしてくれると考えていました。
後は、値段[2]と、良いもの[3]が中古市場に出てくるかどうかにかかっていました。
そして、2012年3月、Mヘキサノン 90mmの中古をネットで見つけ、購入したのでした。
初期不良と販売店経由の修理
注文から数日でレンズが届き、意気揚々とテスト撮影を行いました。
しかし、現像から上がってきたスリーブを見ると、フォーカスを外しているカットが散見されました。
購入直後のテスト撮影
ポストにピントを合わせましたが、奥の自転車あたりにピントが合っています。
さらにテスト撮影をすると、次のような問題があることがわかりました。
- ピントのズレ
距離計で合わせたものと、撮影結果が異なる - 距離計との連動がおかしい
距離計との連動が約300m程度までしか行われず、遠距離の被写体が二重像で合わせられない。[4]
これらの問題を初期不良として販売店に修理を依頼しました。
10日程度で修理が終わって返送されてきたので、早速テスト撮影を行いました。
しかし、ピントのズレは直っていません。
遠距離の被写体で二重像で合わせられない問題も、多少マシになった程度で、二重像が合わないことに変わりはありませんでした。
販売店経由の修理後のテスト撮影
ポストにピントを合わせましたが、奥の看板「れのん」にピントが合っています。
販売店に問い合わせたところ、今回の修理はFという修理業者[5]にて行ったということでした。
コニカ亡き現在、旧コニカの製品はケンコーがアフターサービスの窓口を設けて修理を受け付けていますが、ケンコーに「(ケンコー以外に)認定修理業者はありますか?」と聞いたところ、「認定修理業者のようなものは確認していません」との回答でしたので、今回の修理は公式な修理ではないようです。
この修理結果が、芳しくありません。
初期不良として挙げた問題が直っていなかったことに加え、レンズ前部(フォーカスリングより前)にガタがあり[6]、何をどう調整したのか疑問が残りました。
最終的に、販売店経由での修理は、販売店の事情によってメーカーによる修理を受けられないと判断し、ケンコーへ修理を依頼することにしました。
この時は、Mヘキサノン 90mmに対して、まだまだ大きな期待を持っており、なんとかして使える状態にしてやりたいと思っていたのでした。
ケンコーによる修理 その1
ケンコーのWebサイトの案内(ケンコー:コニカミノルタカメラ修理相談窓口)に沿って、電話で故障内容を伝え、引取り修理となりました。
なお、2012年5月14日現在、「Mヘキサノン 90mmの部品はすべて残っているのでケンコーで修理が可能です。」というとでした。
発送から1週間で、修理が終わって返送されてきました。
これで完璧に修理されただろうと思いつつテスト撮影を行いましたが、その結果は散々たるもので、ピントがまるで合っていません。
また、遠距離の被写体で二重像で合わせられない問題も残ったままでした。
ケンコーによる修理後(その1)のテスト撮影
画面中央の桜にピントを合わせましたが、左奥の家にピントが合っています。
メーカーによる修理でも直っていないということで、レンズではなく、Zeiss Ikonの距離計に問題がある可能性も考えられました。
しかし、前出の ”ケンコーによる修理後(その1)のテスト撮影” は、距離計を修理した直後の Zeiss Ikon(参照:ツァイス イコンのファイダーを修理 / Zeiss Ikon, Finder Repaired)を使用しており、距離計が壊れている可能性は低いと考えられました。
さらに、別カットで使用したBiogon 2.8/28 ZMやPlanar 2/50 ZMではピントのズレが無かったことを考慮すると、距離計に問題がある可能性はさらに低くなり、やはり、レンズ側に問題があると判断しました。
また、後日、2台のZeiss Ikon(距離計修理ありと、なし)において、Mヘキサノン 90mmとPlanar 2/50 ZMとを組み合わせた比較テストを行い(テスト内容はこちら)、2台のZeiss Ikonに性能差はなく、Mヘキサノン 90mmを使用した場合のみ、正常な撮影結果が得られないことがわかりました。
今回の修理で良かったことは、レンズ前部のガタが無くなったことだけでした。
ケンコーによる修理 その2
問題の内容を詳細に記載したメモを添付し、再修理を依頼しました。
特に、遠距離の被写体で二重像が合わせられない問題について、重点的に診て欲しいと依頼しました。
発送から数日後、この件に関してケンコーから電話がかかってきました。
内容を簡単にまとめると、次の通りです。
- サービスセンターでは、ヘキサーRF のボディで距離計との連動(レンズのカムと、ボディのコロ)を検査しているが、無限遠における差が見えず、検査基準内に収まっている。
- Zeiss Ikonの方が基線長が長いなどの理由で測距性能が良いため、無限遠で差が出てしまっていると思われる。
- MヘキサノンレンズはヘキサーRF用として作られているため、Zeiss Ikonとの精度的な整合性に欠ける部分がある。
- 後ピンに傾向になってしまうのは、基線長が長くなるとコロを支えるレバーの長さが、ヘキサーRFのレバーの長さと違ってくるため。遠距離になるほど後ピンが激しくなってしまう。
- Zeiss Ikonのボディを預かって調整することはできない。
- Zeiss Ikonのレンズバック(たぶんフランジバックの意だと思われる)の正確な値がわからないので、調整しきれない。
- ケンコーでやれることは、これ以上は、ない。
ケンコー側としてやれるだけのことをやった、ということを確認して、未修理で返却となりました。
疑念と結論
さて、手元にあるのは、ピント合わせもできないただのガラクタで、全くの無用の長物です。
窓から投げ捨て、一思いに悩みの種を消してしまおうかとも考えました。
それでも、マウントアダプターを介してデジタルカメラに装着すれば、ライブビューでピント合わせもできるだろうし、ヤフーオークションに出せば買い手がつくかも、そして他のレンズでも買うか…
などと考え、窓から投げ捨てずにいました。
僕のフットワークが軽ければさっさと出品していたのでしょうが、ゴールデンウィークを挟んでまとまった時間を取ることができず、しばらく放置していたのです。
放置しつつも、忘れていたわけではありません。
Mヘキサノン 90mmのこと、ヘキサーRFのこと、Zeiss Ikonのこと、ライカのこと、悩みの種に関連する様々なことをチラチラと考えたり調べたりしていると、KMマウントへの疑念が浮かび上がってきたのでした。
また、僕のテスト方法に間違いが無かったか気になったり、Zeiss Ikonの互換性が心配になったりもしたのでした。
KMマウントの互換性に関する疑念(の一部)
悪い方から浮かんできた疑念ですから、中立的ではなく、少し否定的な立ち位置になっています。
ケンコーのサービス窓口の発言
ケンコーの修理担当者と電話で話した際、何かにつけて「ヘキサーRFでは問題ない」という発言を繰り返していたこと。
「Mマウント互換」や「ライカでも問題ない」というニュアンスの発言は、決してしなかったこと。
それらの発言から生まれる、互換性への疑念。
ネット上の情報
- Leica FAQの記事:Are Leica M lenses compatible with the Konica Hexar RF?
Erwin Puts氏が「ヘキサーRFのレンズからフィルムまでの距離が、ライカMの標準と違う」と報告したことに端を発する、長き論争について。
その論争の中、Dante Stella氏が問題ないという反論を公開(Hands Off My Flange!)したが、そのような報告は(たったの)二件であり、まだまだ調査が必要である、と書いてあります。
ライカレンズをヘキサーRFに装着した際のピントのズレを回避する方法として、ヘキサーRFのマウントを留めてあるネジのシムを取り除くという方法も載っています。
- RANGEFINDERFORUM.COMのスレッド
- My experience with M-Hexanons on the M8
スレ主が言っているのは、
- My experience with M-Hexanons on the M8
Mヘキサノンを3本(28mm, 50mm, 90mm)入手したが、どれも後ピンだった。28mmは返却。
テストの結果、90mmにテープを貼るとピントが合うようになった。(50mmもテープを貼って使っている)
でも、フォーカスリングを回すとカムも回るのでテープが取れちゃうかもしれない。結局何が言いたいかっていうと、Mヘキサノンレンズを買うなら、自分が使っているカメラボディとの組み合わせにおいてのピントの正確性に対して、十分な保証を提供してくれる店で買えってことだよ。
ということ。
それに対し、自分も問題があるという人もいれば、自分には問題がないという人もいて、スレ主の距離計の故障を疑う人もいます。
スレ主のテープ貼りを聞いて、他にもテープを貼る人が出てきています。(僕も貼ります :-) )
- Konica Hexanon Dual 21-35 f3.4-4 - collimation
上記のスレッドとは違う方法でピントが合うようにする方法が写真付きで載っています。
レンズのマウント部に金属テープを挟んで調整しています。
2012/5/21 修正 --ココカラ--こちらの方が、カムにテープを貼るよりも確実かも…
カムにテープを貼るのとは、調整するピントのズレが逆でした。
前ピン→マウントにテープ, 後ピン→カムにテープ
2012/5/21 修正 --ココマデ--
- Camera-wiki.org の項目:Konica Hexar RF
コニカはどのプレスリリースにおいても、Mヘキサノンレンズがライカのカメラボディと互換性があると述べたことはないと書かれています。
また、少なくともライカM8との組み合わせにおいては、レンズからフィルム面までの距離が異なることに起因するピントの不正確性が報告されているとも書かれており、何らかの問題があることが読み取れます。 - CameraQuest のカメラ紹介記事:Konica Hexar RF: Leica M mount camera
ライカレンズに関してコニカが100%の互換性を認めたこともないし、コニカの修理担当者は、ライカレンズを使用した際のピントの正確性について、大して気にしていないという話を聞いたことがある、との記述があります。
ライカMレンズと組み合わせた場合に、ピントに関して問題があるとする報告に関して記載してあります。
また、ネット上では”問題ない”と強固にアピールするサイトがあるけれども、ヘキサーRFを買おうとする前に、次のような自問自答をすることを提案しています。(原文がややこしく、翻訳にアヤシイところがあります…)
- ライカボディで使っていたのと同じライカレンズを、ヘキサーRFで使ってピントが甘くなった場合、距離計に問題が無かったとしたら何が原因なのか?
- 何の問題も無かったとしたら、なぜ、英コニカは、ライカMレンズでピントが合うようにするためのヘキサーRF調整サービスを申し出たのだろう?
- 何の問題も無かったとしたら、コニカはどうやって私のヘキサーRFを直すつもりなのだろう?
- 何の問題も無かったとしたら、なぜ、コニカはライカMレンズと100%の互換性があると言わないのか?
この互換性に関する論争は、明らかにヘキサーRFの売上に悪影響を及ぼしている。
もし問題がないなら、疑惑を否定して懸念を解消することは、コニカにとって有益なはずだ。
しかし、コニカはその問題から目をそらし、「ヘキサーRFはKMマウントと互換性がります。」とだけ言っている。
それはつまり、「コニカはライカMとの100%の互換性はお約束できません。カメラのリコールにお金を払いたくないからです。」と読み取れる。- 「問題ない。返金や修理に応じる。」と言っているサイトの薦めで購入したヘキサーRFが、ライカレンズで正確なピント合わせができるだろうか?いや、できないだろう。(「問題ないなら、返金OKとか言っちゃうのはおかしいんじゃないか?」というニュアンスっぽいです。)
- TAO of LEICA:
Issues in rangefinder engineering
リンク切れのため、Googleのキャッシュを暫定的にリンク。
Issues in rangefinder engineering (Google cache)
非常に多くの解説が載っています。(読むのが大変)
結論としては、装着可能だけれども、最高の性能は出せないということを言っています。BMWのエンジンがベンツに取り付けられるとしても、そうやって使うかい?
という言葉が印象的です。
- Wikipedia EN:Lens mount
KMマウントのフランジバックは、”28 mm (27.80 mm?)”と書いてあり、
Mマウント(EM, VM, ZMも)は、”27.80 mm”と書いてあります。 - Wikipedia EN:Hexar RF
レンズマウントの項目に、マウントの互換性の問題についての記述があります。
発売直後の個体や、寸法の許容限度ギリギリのものにおいて、問題が発生したのではないかという推察が書かれています。 - フィールドカメラマンノートの記事:カメラ談義10
追補:6, 8, 9に、ライカレンズとの組み合わせた場合の問題に関する話が載っています。
アサヒカメラ
- 1999年11月号
コニカヘキサーRF新登場
p.130コニカでは本機に他社製のレンズを使用した場合、動作、性能保証はしかねるとアナウンスしている。
p.129, p.130
ライカM型と同寸のバヨネット式
アサヒカメラは、コニカが互換性を保証しないことをはっきりと書いています。
”同寸のバヨネット式”という表現は、すこしゆるい表現ですが、マウントの径を指しているように思います。 - 1999年12月号
ヘキサーRFはライカを超えたか
RF開発者に聞く
コニカ:秋間 久, 吉間 睦仁
聞き手:赤城 耕一秋「ただ、弊社としては自社のもの[7]も含めてライカマウントレンズの動作保証は一切していないんです。一応、ヘキサーRFは独自のKMマウントとして考えていますので、使用できるかできないかということには関知しないということになります。」
赤「かたくなですね。ユーザーの責任においてということになるんですね(笑)。でも、このカメラを買った人のほとんどはライカレンズも装着しますよ。」
秋「それでも知らないと言うしかないですね。(笑)」
赤「わかりました(笑)。〓 後略 〓」
やはり、アサヒカメラは、インタビューにおいても、コニカが互換性を保証しない話をきっちり聞き出して(言わせて)載せています。
穿った見方をすれば、
「マウントの口径が同じだからライカレンズを装着できるけど、ピントは合わないよ。”知らないよ”とだけ言っておくね。」
というひどい言い方にも見えますが、これはちょっとひねくれすぎな解釈です。 - 2000年1月号
ニューフェース診断室
コニカヘキサーRF+M-ヘキサノン28mmF2.8ほかKMマウント
市場にあるM型ライカを、ある数量計測すると、マウント各部の寸法にばらつきがあり、設計の基準寸法など簡単には推測できない。そこでやむなく、エイッとコニカ独自の寸法を設定して開発を進めたようだ。マウントより後方の部材の寸法のばらつきは更に大きく、コニカ側が正式にはライカとの互換性を保証しないのは、こういう理由からであろう。どのように寸法が決められたのかが載っており、かなり興味深いです。
このような決め方をした場合、その製造誤差はどのようになっているのか、さらに興味深いです。
日本カメラ
- 1999年11月号
実写速報
コニカヘキサーRFレンズマウントはなんとビックリ仰天のライカMマウントである。コニカではさすがに名称こそ「コニカKMマウント」と称しているものの、実質的には完全にライカMマウントであり、取り付けるレンズの焦点距離によって適合するブライトフレームが自動的に切り替わるのはもちろん、距離計なども問題なく連動する。
コニカがMマウントを採用することはパテントなどの問題がるんじゃないかと思ってしまうが、現実的にはライカMマウントのパテント有効期間はすでに過ぎており、同じマウント規格で製造しても全く問題ないそうである。
写真のキャプション
4つ爪バヨネット式のコニカKMマウント。ライカMマウントと互換性がある。
この特集において、”M型ライカと共通の”というゆるい表現も使われていますが、”実質的には完全にライカMマウント”や”ライカMマウントと互換性がある”という核心をつく表現も使われています。
この記事に限らず、日本カメラを読んで思うのは、アサヒカメラとは対照的に、ライカMマウントレンズと互換性がることを強調する論調になっていることです。
アサヒカメラのインタビューで「ライカMマウントについては関知せず」と言っていたコニカが、この記事をどう判断したか気になります。
なお、次号(2000年1月号)以降に、訂正記事などはありませんでした。 - 1999年12月号
メカニズムレポート
発売直前!徹底チェック
コニカ・ヘキサーRF + Mヘキサノンレンズ vs. ライカMレンズ描写力比較レンズマウントはM型ライカと共通のコニカKMマウントで、ファインダーも同様にM型ライカと極めて似た形式になっている。
”互換の”ではなく、”共通の”という言い回しを使っているところに何か意図的なものを感じます。
- 2000年1月号
テストレポート
コニカ ヘキサーRF + M-ヘキサノン 28ミリF2.8、50ミリF2、90ミリ F2.8概要・特徴ライカMマウント採用の距離計連動式AEカメラ
・・・
レンズマウントはライカM型と同様のバヨネット式コニカKMマウントで、ライカM用のレンズも装着可能である。
・・・
前述したようにライカMマウントのレンズも装着できるものが多いので、使用レンズの自由度はかなり高い。テスト結果
距離計によるピント合わせテストにおいて、90mm(と50mm)のレンズは、全体的に後ピン傾向。
また、38コマのうち、大部分がF5.6の被写界深度内で、F2.8の被写界深度内は2コマだけ。
4コマがF8の被写界深度まではずれる結果であった。記事冒頭で、”ライカMマウント採用”と書いていますが、本文中では”互換性がある”という表現はありません。
アサヒカメラとは対照的に、”コニカは100%の互換性を保証しない”という記述が、どこにも記載されていません。90mmのフォーカステストの結果が非常に悪く、開放(F2.8)では使いものにならないレベルです。
レンズとカメラボディに、何か問題があったことを匂わせています[8]。 - 2006年2月号
GOOD BYE コニカミノルタ HEXAR RF
いまこそ名機ヘキサーRFシステムを再検証HEXAR RFの大きな特徴のひとつは、マウントがライカMと互換性のあるKMマウントということだ。
はっきりと互換性があると言っていますが、”製造終了”を受けての記事なので、もう何でもアリなのかもしれません。
- 2000年9月号
マウントアダプターの世界ライカMマウント:内径 41mm, フランジバック 27.8mm
1954年登場のM3以来、現在のM6TTLまで引き継がれる伝統のマウント。4本爪で、他のバヨネットマウントタイプに比べてレンズの脱着確度が少ないコニカKMマウント:内径 41mm, フランジバック 27.8mm
ヘキサーRFのマウント、機械的にはライカMマウント共通なの乗り入れ可能なようだが、コニカでは100%の互換性を保証できないとしているそれぞれ別のマウントとして取り上げられています。
KMマウントのフランジバックが数値で示されていますが、これはどこから持ってきた数値なのでしょうか[9]。日本カメラにおいて、”コニカでは100%の互換性を保証できないとしている”という記述がきっちりと書いてあるのは、この記事だけでした。
同号のロングランレポートでも軽く触れられていますが、いずれにせよ、発売から半年以上も経ってから、カメラボディやレンズ自体に焦点を当てた特集ではなく、オフトピック的な記事で書かれても… と思います。
テスト方法
ケンコーによる修理後にフォーカステストを行ないました。
Mヘキサノン 90mmだけでなく、僕が所有する機材に問題がないかも確認しています。
- テスト1
目的:
所有する2台のZeiss Ikonカメラボディ(内1台はファインダーを修理した直後の状態)の性能に、差異がないかを検査します。
Mヘキサノン 90mmを組み合わせた場合のフォーカス傾向を検査します。
撮影距離による、前ピン後ピンの傾向を検査します。テスト方法:- Zeiss Ikonに、Mヘキサノン90mmを装着します。
- Zeiss Ikonの接眼部に、2倍のマグニファイヤー(Nikon DG-2)を装着し、ファインダー像を見やすくします。
- カメラを三脚にセットし、テストする距離(レンズの最短撮影距離(≒1m), 1.5m, 2m, 3m, 5m, ≒23m, ≒45m, ≒93m, ≒135m, ≒500m, ∞)に応じて構図を決めます。
- 慎重にピントを合わせます(最短撮影距離の場合は、三脚を前後に移動させてピントを合わせます)。
- ケーブルレリーズを使ってシャッターを切ります。
一連のテストが完了したら、もう一台のZeiss Ikonに付け替え、同じテストを繰り返します。
テスト結果:
テスト結果:M-HEXANON 90mm F2.8
2台のZeiss Ikonのいずれにおいても、同じピントのズレ方(後ピン)を示し、それぞれのフォーカス精度は同等で性能に差異はありませんでした。
どの距離においても、ファインダーで合わせたところよりも遠距離にピントが合い、後ピン傾向を示しました。
なお、≒93mでピントリングがほぼ∞に達し、≒135mでは完全に∞に達したので、それらの距離では正確なテスト結果が得られませんでした。 - テスト2
目的:
2台のZeiss Ikonカメラボディ(内1台はファインダーを修理した直後の状態)の性能に、差異がないかを検査します。
Mヘキサノン 90mm以外のレンズと組み合わせた場合の、Zeiss Ikonカメラボディのフォカーカス性能を検査します。
撮影距離による、前ピン後ピンの傾向を検査します。テスト方法:- Zeiss Ikonに、Planar 2/50 ZM(2011年4月に新品を購入)を装着します。
- Zeiss Ikonの接眼部に、2倍のマグニファイヤー(Nikon DG-2)を装着し、ファインダー像を見やすくします。
- カメラを三脚にセットし、テストする距離(レンズの最短撮影距離(≒0.7m), 1m, 1.5m, 2m, 3m, 5m, ≒23m, ≒45m, ≒93m, ≒135m, ≒500m, ∞)に応じて構図を決めます。
- 慎重にピントを合わせます(最短撮影距離の場合は、三脚を前後に移動させてピントを合わせます)。
- ケーブルレリーズを使ってシャッターを切ります。
一連のテストが完了したら、もう一台のZeiss Ikonに付け替え、同じテストを繰り返します。
テスト結果:
テスト結果:Planar 2/50 ZM
2台のZeiss Ikonのいずれにおいても、同じピントのズレ方(ズレなし)を示し、それぞれのフォーカス精度は同等で差異はありませんでした。
どの距離においても、ファインダーで合わせたところにピントが合い、撮影距離による、前ピン後ピンの傾向はありませんでした。
ピントリングは≒500mの距離においても∞に達しず、ファインダー二重像でピントを合わせることができました。 - テスト3
目的:
ピント合わせの技量を検査します。(カメラやレンズではなく、僕自身を検査します。)テスト方法:- Zeiss Ikonに、Mヘキサノン 90mmを装着します。
- Zeiss Ikonの接眼部に、2倍のマグニファイヤー(Nikon DG-2)を装着し、ファインダー像を見やすくします。
- カメラを三脚にセットし、テストする距離(レンズの最短撮影距離(≒1m), 1.5m, 2m, 3m, 5m, ≒23m, ≒45m, ≒93m, ≒135m, ≒500m)に応じて構図を決めます。
- 慎重にピントを合わせ(最短撮影距離の場合は、三脚を前後に移動させてピントを合わせます)、ケーブルレリーズを使ってシャッターを切ります。
- ピントリングを大きく回して、ピントを外します。
- 再度、慎重にピントを合わせ(最短撮影距離の場合は、三脚を前後に移動させてピントを合わせます)、ケーブルレリーズを使ってシャッターを切ります。
- ピントリングを大きく回して、ピントを外します。
- 更にもう一度、慎重にピントを合わせ(最短撮影距離の場合は、三脚を前後に移動させてピントを合わせます)、ケーブルレリーズを使ってシャッターを切ります。
テスト結果:
テスト結果:ピント合わせの技量
各テスト距離において3回ピントを合わせ直して撮影しましたが、ピントのズレ方に大きな変化は無く、ピント合わせの技量は一定の範囲内でした。
どの距離においても、ファインダーで合わせたところよりも遠距離にピントが合い、後ピン傾向を示しました。
なお、≒93mでピントリングがほぼ∞に達し、≒135mでは完全に∞に達したので、それらの距離では正確なテスト結果が得られませんでした。 - まとめ
2台のZeiss Ikonが同等の性能を有しており、Planar 2/50 ZMと組み合わせると、意図したとおりにピントを合わせて撮影できることがわかりました。
Mヘキサノン 90mmと組み合わせると、後ピンになることがわかりました。
僕のピント合わせの技量は一定の範囲内に収まっており、テストを実施するにあたって問題は無いと判断しました。所有する機材の制限などにより、実施したテストはこれだけです[10]。
これらのテストでは、「Zeiss Ikonシステム(ZMマウントのカメラとレンズ)で撮影した場合に良好な結果が得られる」ということがわかっただけで、所有するZeiss Ikonシステムに問題が無いことを証明したことにはなりません[11]。Zeiss Ikonシステム以外を所有していないため、KMマウントではなく、ZMマウントがライカMマウントとの互換性が無いという可能性も残っています。
その可能性も残っているのですが、次項のようにZeiss(=コシナ)が互換性があると明言していることなどを踏まえると、Mヘキサノン 90mmに問題があると考えるのが妥当と判断しました。
Zeiss Ikon ZMマウントの互換性
コシナとCarl Zeissの製品ページに、次のような記載があります。
コシナ:Zeiss Ikonトップページ
ZMマウント
ZMバヨネットマウントを採用。高性能カール ツァイスT*ZMマウントレンズ群はもとより、各種Mマウントレンズを装着することも可能です。
Carl Zeiss:Zeiss Ikon Camera
Equipped with the renowned M bayonet, this camera is the tool for optimum use of the ZEISS ZM lenses and is also compatible with all other lenses equipped with an M bayonet.
ということで、コシナとZeissが互換性があることを明言しています。
また、
- ZMレンズを、ライカMカメラボディに装着
- ライカレンズを、Zeiss Ikonボディに装着
のいずれにおいても、ピントが甘いとか、前ピンや後ピンになるという報告を見聞きしたことがないことも、互換性に問題がないことの客観的な指標になります。
各メーカーの互換性に関する表現
- フォクトレンダー ベッサシリーズ(VMマウント)
コシナのWebサイトで、”Mマウント互換”に関する情報は見つかりませんでした。
しかし、アーカイブスのページ(リンク切れ:http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/archive/a-camera/a-r3m-250.html)の”BESSA-R2M/3M 250th”で閲覧できるカタログ(PDF)には、フォクトレンダーのレンズはもとより、Zeiss ZMマウントシリーズやライカMマウントシリーズのレンズを装着可能です。
と記載されており、互換性があることを明言しています。
- エプソン R-D1シリーズ(EMマウント)
R-D1xGのスペック情報(エプソン:製品スペック情報(販売終了品) R-D1xG)に、レンズマウント
EMマウント (M型互換マウント、コシナ社製アダプターにより、Lマウントレンズも接続可)と記載されており、互換性があることを明言しています[12]。
- ローライ 35RF(RMマウント)(駒村商会での販売は終了)
製品ページ(駒村商会:ローライ35RF(http://komamura.co-site.jp/Rollei/pd/35RF.html)リンク切れ)には、カメラボディ側の互換性についての記述はありませんが、ゾナー 40mm F2.8 HFTレンズについては、RMマウントアダプターリング付
ゾナー40mmレンズはRMマウントバヨネットアダプターリングを装備していますので、Mマウント/Lマウントどちらのカメラにも装着することができます。という記述があり、互換性があることを明言しています[13]。
- 番外:リコー レンズマウントユニット GXR MOUNT A12
この製品自体はカメラボディなどではなく、言ってみれば単なるマウントアダプターで、距離計の連動などはありません。
しかし、そのような製品であっても、その製品ページ(リコー:レンズマウントユニット)には、長い歴史と豊富な対応レンズを誇る、Mマウントと互換性を確保。ライカMレンズなどを装着できるほか、マウント変換アダプターを使用することで、さらに多様なマウントのレンズに対応が可能です。
と互換性を明記してあります。
さらに、製品仕様のページ(リコー:GXR MOUNT A12の主な仕様)には、フランジバック:27.8mm
と、はっきりと数値が記載してあり、好感が持てます。
- 番外:フジフイルム Mマウントアダプター
これも単なるマウントアダプターで、距離計の連動はありませんが、製品ページ(富士フイルム:フジフイルム Mマウントアダプター)には、Mマウント対応レンズの規格フランジバック長27.8mmを高精度に、そして高い平面性を保つよう工夫されています。
と記載があり、互換性があることがわかります。
なお、対応表(富士フイルム:対応表)には、Leica, Voigtlander, Carl Zeiss, RICOHのレンズについては使用可否が載っていますが、Konicaは掲載されていません。
僕なりの結論
世に溢れる状況証拠、コニカの修理担当者との会話、自身のテスト撮影、各メーカーの互換性に関する表現、そして何よりも、コニカが「100%の互換性がある」と公言しないことを踏まえた結論は…
Mヘキサノンレンズ並びにヘキサーRFは、ライカMマウントと同じ形状のマウントであるが、100%の互換性は無い
です。
これに対する異論があることは、もちろん承知しており、それを否定する気はありません[14]
コニカ製品の互換性に関しては、そこそこのレベル、つまり、
- ライカレンズ, ライカカメラと、Mヘキサノンレンズ, ヘキサーRFは、相互に装着することができる
- 距離計は連動するが、正確な測距は期待できない。(中にはうまく行く場合もある)
という程度の互換性だと考えています。
その原因は、製造時の組立や修理の精度が低いせいであるとか、そもそも構造的な寸法が違っているためであるとか、様々な要因が考えられますが、いずれも予測の域を出ません。
また、ヘキサーRFの初期生産分に構造的な問題を抱えたものが含まれていて、それが、ある時期から正常なものへ変更され、100%の互換性を持つようになったのかもしれないという仮定もできますが[15]、コニカが改修前のものを修理すると明言しない限り、仮定は仮定のままです。
しかしながら、どのような理由があるのかはわかりませんが、「互換性があります」の一言をコニカが公式に明言せず現在に至っているということを鑑みれば、(もし本当に互換性があったとしても)やはり互換性が無いと結論づける以外にありません。
で、テープを貼る
きっかけ
”KMマウントの互換性に関する疑念(の一部)”でも取り上げた、RANGEFINDERFORUM.COM のスレッド(My experience with M-Hexanons on the M8)を読んだことで、「おっ!これだっ!!」と思いました。
後ピンの問題があったレンズのカムにテープを貼って、ピントがぴったり合うようになったという報告で、まさに僕と同じ問題を、自らの手で解決していたのです。
テープ貼り
まず、カムにテープを貼りやすいように、レンズマウントに見える6本のプラスネジを外し、マウントを外しておきます。
どの厚さのテープがいいのかわかりませんが、どうせテスト撮影しながら微調整するしか無いと思い、とりあえず、家にあった金属テープで作業を開始しました。
最初は少し厚めのステンレステープでやってみたのですが、カムの小径なため、円弧に沿ってに折り曲げつつ貼り付けるのが難しく、大きな皺ができてしまって失敗しました。
次に、薄手で折り曲げやすい金属テープを使いました。
メーカーは3M(製品名は不明。材質は、アルミか鉛だと思います。)、テープ部分は、光沢のない銀色です。
この金属テープは柔らかく、貼りやすかったです。
また、貼り付け後に、ドライバーの持ち手部分やボールペンの蓋などのプラスチックで、テープの上から擦ってやりました。
コロに接する部分など、かなり滑らかな仕上がりになり、ピント合わせ時に二重像が跳ねるようなこともありません。
で、冒頭の写真や、次の写真のように仕上がりました。
作業途中で多少雑なところがありますが、この後さらに擦って滑らかにしてあります。
テスト結果
まずは、テープを貼る前のテスト結果です。
Mヘキサノン90mm F2.8 ケンコーによる修理後 @F2.8 フォーカステスト 中央部を拡大
1m, 1.5m, ≒23mのいずれの場合においても後ピンです。
撮影距離に伴ってズレ量が拡大しています。
≒23mの場合にピントが合っている(ように見える)のは、距離約80mのビルの壁面で、異常としか言いようがありません。
≒135mの場合、なんとなく看板にピントがあっているように見えます。しかし、ピントリングはすでに∞まで回りきっており、ファインダーではピント合わせ不能[16]でした。
≒500mの場合は、すでにピント合わせ不能になっているため計測していません。
この結果から考えると、「無限遠が出ない」というよりは、「無限遠が出すぎている」という方が的確かもしれません。
距離計の連動に問題があるようです。
(それでも、ケンコーの修理担当者が言うには、ヘキサーRFではこれで正常ということですから、ちょっとびっくりしてしまいます。)
次に、テープを貼った後のテスト結果です。
(テスト日が違うので、撮影対象が違っています。)
Mヘキサノン90mm F2.8 テープを貼った後 @F2.8 フォーカステスト 中央部を拡大
1mから≒500mまで、ほぼピントが合っているのではないでしょうか?
≒23mの結果などは、一目瞭然です。手前の壁にピントが合い、奥の壁はボケています。
また、≒135m, ≒500mの場合においても、ピントリングが∞まで回りきってしまわず、ファインダーの二重像できっちり合わせることができるようになりました。
ピントリングを∞まで回しきった場合、≒500mの”東横イン”の文字がボケています。
詳しく検証していませんが、無限遠を超えてしまっているのではないかと思っています。
試しにやってみたテープ貼りですが、思いがけず良い結果が出て驚いています。
前ピン後ピンを何度か調整しなおす必要があると思っていましたが、ピントに関しては特に調整は不要なようです。
テープの耐久性など、不明な部分は多いのですが、とりあえずはこの状態で使ってみます。
サンプルショット
テープを貼った後のサンプルショット。
絞りは、全て開放のF2.8です。
共通データ:Carl Zeiss Zeiss Ikon, Konica M-HEXANON 90mmF2.8 + ND8, Kodak Gold 100(GA 100-7)
今後の課題
カムにテープを貼る調整方法では、距離計連動のカムとコロが物理的に接触するため、耐久性に不安があります。
2012/5/21 修正 --ココカラ--
ピントのズレが逆方向の場合の調整方法のため、削除。RANGEFINDERFORUM.COMのスレッド、Konica Hexanon Dual 21-35 f3.4-4 - collimationのように、マウント部の厚さを変える方が、耐久性や精度が良さそうなので、近いうちに試してみるつもりです[17]。
2012/5/21 修正 --ココマデ--
CONTENTS
It's too long to read.
Go "MY COMCLUSION" for quick reading.
- SUMMARY
- CONTENTS
- CHOICE THE TELEPHOTO
- INITIAL FAILURE AND REPAIR THROUGH THE DEALER
- REPAIR BY KENKO, PART 1
- REPAIR BY KENKO, PART 2
- DOUBTS AND CONCLUSION
- THEN TAPE IT
- FUTURE CHALLENGE
- UPDATES
CHOICE THE TELEPHOTO
CANDIDATES
There ware some candidates for telephoto lens at the range available to buy.
- Carl Zeiss Tele-Tessar T* 4/85 ZM
Pros: Zeiss genuine product, newest lens, 1/3 f-stop, more close focusing range (0.9m)
Cons: a little bit slow (F4), a little bit heavy, large lens hood - LEICA TELE-ELMARIT-M 90 f/2.8 (Thinner type. Call 2nd version?)
Pros: lightweight, small, F2.8
Cons: old (hard to find good condition one), heard some dusty lens inside, rubber hood - LEICA ELMARIT-M 90 f/2.8
Pros: best performance, F2.8, built-in hood
Cons: heavy, worst price - Konica M-HEXANON 90mm F2.8
Pros: F2.8, built-in hood
Cons: a little bit soft, a little bit heavy
THE REASON WHY I CHOOSE M-HEXANON
Put simply, it was just luck.
All candidates have high-performance witch I want, and they don’t have any conclusive lack.
Every lens is okay to me.
For the rest, price and condition at secondhand market.
On March 2012, I found and bought a M-Hexanon 90mm.
INITIAL FAILURE AND REPAIR THROUGH THE DEALER
On first test shot, almost all wide-open shots are out of focus.
First test shot
Focused on mailbox, but the point of focus is covered bicycle.
I found some problems after additional tests.
- Back-focus issue
- Cannot focus long distance (over 300m) subject.
Cannot converge the double image to a single one or join the split image lines together[18].
I requested to repair these initial failures to the shop.
Ten days after, it comes back.
But focus issue was not repaired, still cannot focus accurately.
Test shot after shop repaired
Focused on mailbox, but the point of focus is signboard “れのん”.
I asked the shop “who repaired?”
Shop says “Repair shop F[19].”
Today, Kenko provides official after services to former Konica photographic products in Japan.
Kenko says, “Official repair is only by Kenko. No other official repair shop exists.”
So, my first repair was not official.
After some consideration, I request the official repair to Kenko.
At that time, I had big expectation to M-Hexanon 90mm.
I wished to repair it somehow.
REPAIR BY KENKO, PART 1
According to Kenko’s announce on their web site (Kenko: Konica Minolta Repair Information (Japanese Only)), I ordered repair by phone.
At the present time of May 14, 2012, they have all repair parts of M-Hexanon 90mm.
One week after, it comes back.
“It may be completely repaired now…”
But, what’s this?
Nothing is focused on!
Still remain the issue, cannot focus long distance subject.
Test shot after Kenko repaired
Focused on cherry tree at center, but the point of focus is left house in the back.
There was a possibility that the reason of problem is not the lens but the Zeiss Ikon.
But the picture “Test shot after Kenko repaired” was taken by “just repaired” Zeiss Ikon (Reference: ツァイス イコンのファイダーを修理 / Zeiss Ikon, Finder Repaired), so that is less likely.
In addition any problems found on other frames, which I take with Biogon 2.8/28 ZM and Planar 2/50 ZM.
So, I decide the problem with the lens.
Later, I did some additional test (details are here) to check difference between camera bodies and lenses.
REPAIR BY KENKO, PART 2
I ordered re-repair to Kenko with detailed problem memo, especially about the issue that cannot focus long distance subject.
Few days after, I got a phone call from Kenko.
He said
- The range finder coupling (=cam) is in the tolerance margin, checked with Hexar RF.
There’s no problem even at infinity. - The infinity (=long distance) problem may occur with Zeiss Ikon’s long physical base-length.
- M-Hexanon lenses are made to use with Hexar RF.
So use with Zeiss Ikon, there’s some lack of accuracy. - The reason why it tend to back-focus is the difference of roller lever (at camera body) length between Zeiss Ikon and Hexar RF.
If the base-length getting longer, focus is also getting back-focus. - We (=Kenko) cannot adjust the lens with your Zeiss Ikon.
- Kendo don’t know the exact value of Zeiss Ikon’s flange focal distance, so we cannot adjust correctly.
- There’s nothing can do more at Kenko.
Confirmed that there’s nothing can do more at Kenko, and then M-Hexanon returned with no repair.
DOUBTS AND CONCLUSION
There was a junk lens that cannot focus, it’s just nothing but useless.
Thought about to buy other new lens and throw M-Hexanon 90mm out of the window.
Thought more and left it as it is…
If some use it with mount adapter on digital camera, it can work at live-view, so someone will buy it when I sell it at an auction…
But I didn’t forget it.
After the thinking about around this problem (M-Hexanon 90mm, Hexar RF, Zeiss Ikon, Leica, and more), there comes the doubt of KM-mount.
A PART OF DOUBTS
On this section, I’m standing on a little bit negative position, because doubts came from wrong side.
KENKO REPAIR STAFF SAYS
When I talked to Kenko repair service on the phone, he repeated saying, “No problem found on Hexar RF”.
Never said about compatibility of M-mount or “No problem found on Leica”.
Doubts were born from that talk.
INFORMATION ON THE NET
- Leica FAQ: Are Leica M lenses compatible with the Konica Hexar RF?
From Introduction
This is the infamous Hexar RF back-focus controversy which kept us distracted & amused during 2001-2.
- Forum thread on “RANGEFINDERFORUM.COM”
- My experience with M-Hexanons on the M8
Repairing with tape. - Konica Hexanon Dual 21-35 f3.4-4 - collimation
Repairing with tape in another way.
Tape to the mount.
- My experience with M-Hexanons on the M8
- An article on “Camera-wiki.org”: Konica Hexar RF
Konica never stated in any press release that its lenses were compatible with the Leica bodies, possibly to avoid costly law suits for trademark violation. Recent user experiences with Konica KM lenses on the Leica M8 digital suggest that the lens to film difference may indeed lead to measurable focus inaccuracies, at least with the M8.
- Camera article on “CameraQuest”: Konica Hexar RF: Leica M mount camera
I've heard stories that Konica does not claim 100% compatibility with Leica M lenses, and that some Konica repair personnel are not overly concerned if Leica M lenses are not accurately focusing on the Hexar RF.
There are useful five questions to you (yourself).
- Technique article on “TAO of LEICA”:
Issues in rangefinder engineering
Link broken.
Issues in rangefinder engineering (Google cache)The Konica is a fine instrument in itself and should be considered a system with its own lenses.
- Articles on ”Wikipedia”
- Lens mount
Seeing the Flange focal distance at the list, there exists difference.
KM-mount: “28 mm (27.80 mm?)”
M-mount (aka EM, VM, ZM): “27.80 mm” - Hexar RF
When first released there was some controversy and discussion about whether the "Bayonet Konica KM mount" of the Hexar RF was, in fact, fully compatible with the Leica M mount
- Lens mount
- An article on “Field Cameraman Note”: カメラ談義10 (Japanese Only)
At supplement 6, 8 and 9, problems to use Leica lenses with Hexar RF are written.
ASAHI CAMERA MAGAZINE
One of the major Japanese photograph and gear magazine
Sorry, not translated.
- 1999年11月号
コニカヘキサーRF新登場
p.130コニカでは本機に他社製のレンズを使用した場合、動作、性能保証はしかねるとアナウンスしている。
p.129, p.130
ライカM型と同寸のバヨネット式
アサヒカメラは、コニカが互換性を保証しないことをはっきりと書いています。
”同寸のバヨネット式”という表現は、すこしゆるい表現ですが、マウントの径を指しているように思います。 - 1999年12月号
ヘキサーRFはライカを超えたか
RF開発者に聞く
コニカ:秋間 久, 吉間 睦仁
聞き手:赤城 耕一秋「ただ、弊社としては自社のもの[20]も含めてライカマウントレンズの動作保証は一切していないんです。一応、ヘキサーRFは独自のKMマウントとして考えていますので、使用できるかできないかということには関知しないということになります。」
赤「かたくなですね。ユーザーの責任においてということになるんですね(笑)。でも、このカメラを買った人のほとんどはライカレンズも装着しますよ。」
秋「それでも知らないと言うしかないですね。(笑)」
赤「わかりました(笑)。〓 後略 〓」
やはり、アサヒカメラは、インタビューにおいても、コニカが互換性を保証しない話をきっちり聞き出して(言わせて)載せています。
穿った見方をすれば、
「マウントの口径が同じだからライカレンズを装着できるけど、ピントは合わないよ。”知らないよ”とだけ言っておくね。」
というひどい言い方にも見えますが、これはちょっとひねくれすぎな解釈です。 - 2000年1月号
ニューフェース診断室
コニカヘキサーRF+M-ヘキサノン28mmF2.8ほかKMマウント
市場にあるM型ライカを、ある数量計測すると、マウント各部の寸法にばらつきがあり、設計の基準寸法など簡単には推測できない。そこでやむなく、エイッとコニカ独自の寸法を設定して開発を進めたようだ。マウントより後方の部材の寸法のばらつきは更に大きく、コニカ側が正式にはライカとの互換性を保証しないのは、こういう理由からであろう。どのように寸法が決められたのかが載っており、かなり興味深いです。
このような決め方をした場合、その製造誤差はどのようになっているのか、さらに興味深いです。
NIPPON CAMERA MAGAZINE
Another major Japanese photograph and gear magazine
Sorry, not translated.
- 1999年11月号
実写速報
コニカヘキサーRFレンズマウントはなんとビックリ仰天のライカMマウントである。コニカではさすがに名称こそ「コニカKMマウント」と称しているものの、実質的には完全にライカMマウントであり、取り付けるレンズの焦点距離によって適合するブライトフレームが自動的に切り替わるのはもちろん、距離計なども問題なく連動する。
コニカがMマウントを採用することはパテントなどの問題がるんじゃないかと思ってしまうが、現実的にはライカMマウントのパテント有効期間はすでに過ぎており、同じマウント規格で製造しても全く問題ないそうである。
写真のキャプション
4つ爪バヨネット式のコニカKMマウント。ライカMマウントと互換性がある。
この特集において、”M型ライカと共通の”というゆるい表現も使われていますが、”実質的には完全にライカMマウント”や”ライカMマウントと互換性がある”という核心をつく表現も使われています。
この記事に限らず、日本カメラを読んで思うのは、アサヒカメラとは対照的に、ライカMマウントレンズと互換性がることを強調する論調になっていることです。
アサヒカメラのインタビューで「ライカMマウントについては関知せず」と言っていたコニカが、この記事をどう判断したか気になります。
なお、次号(2000年1月号)以降に、訂正記事などはありませんでした。 - 1999年12月号
メカニズムレポート
発売直前!徹底チェック
コニカ・ヘキサーRF + Mヘキサノンレンズ vs. ライカMレンズ描写力比較レンズマウントはM型ライカと共通のコニカKMマウントで、ファインダーも同様にM型ライカと極めて似た形式になっている。
”互換の”ではなく、”共通の”という言い回しを使っているところに何か意図的なものを感じます。
- 2000年1月号
テストレポート
コニカ ヘキサーRF + M-ヘキサノン 28ミリF2.8、50ミリF2、90ミリ F2.8概要・特徴ライカMマウント採用の距離計連動式AEカメラ
・・・
レンズマウントはライカM型と同様のバヨネット式コニカKMマウントで、ライカM用のレンズも装着可能である。
・・・
前述したようにライカMマウントのレンズも装着できるものが多いので、使用レンズの自由度はかなり高い。テスト結果
距離計によるピント合わせテストにおいて、90mm(と50mm)のレンズは、全体的に後ピン傾向。
また、38コマのうち、大部分がF5.6の被写界深度内で、F2.8の被写界深度内は2コマだけ。
4コマがF8の被写界深度まではずれる結果であった。記事冒頭で、”ライカMマウント採用”と書いていますが、本文中では”互換性がある”という表現はありません。
アサヒカメラとは対照的に、”コニカは100%の互換性を保証しない”という記述が、どこにも記載されていません。90mmのフォーカステストの結果が非常に悪く、開放(F2.8)では使いものにならないレベルです。
レンズとカメラボディに、何か問題があったことを匂わせています[21]。 - 2006年2月号
GOOD BYE コニカミノルタ HEXAR RF
いまこそ名機ヘキサーRFシステムを再検証HEXAR RFの大きな特徴のひとつは、マウントがライカMと互換性のあるKMマウントということだ。
はっきりと互換性があると言っていますが、”製造終了”を受けての記事なので、もう何でもアリなのかもしれません。
- 2000年9月号
マウントアダプターの世界ライカMマウント:内径 41mm, フランジバック 27.8mm
1954年登場のM3以来、現在のM6TTLまで引き継がれる伝統のマウント。4本爪で、他のバヨネットマウントタイプに比べてレンズの脱着確度が少ないコニカKMマウント:内径 41mm, フランジバック 27.8mm
ヘキサーRFのマウント、機械的にはライカMマウント共通なの乗り入れ可能なようだが、コニカでは100%の互換性を保証できないとしているそれぞれ別のマウントとして取り上げられています。
KMマウントのフランジバックが数値で示されていますが、これはどこから持ってきた数値なのでしょうか[22]。日本カメラにおいて、”コニカでは100%の互換性を保証できないとしている”という記述がきっちりと書いてあるのは、この記事だけでした。
同号のロングランレポートでも軽く触れられていますが、いずれにせよ、発売から半年以上も経ってから、カメラボディやレンズ自体に焦点を当てた特集ではなく、オフトピック的な記事で書かれても… と思います。
METHOD OF THE TEST
After Kenko repaired, I tested focusing accuracy.
That was not only M-Hexanon 90mm but also other lens and camera body.
- Test #01
Objective:
Check the difference along two Zeiss Ikon (one is just repaired its range finder).
Check the trend of focus (back or front) when using M-Hexanon 90mmm.
Check the trend of focus along the distance to the subject.Method:- Mount the M-Hexanon 90mm to a Zeiss Ikon.
- Attach the 2x magnifier (Nikon DG-2) to the viewfinder to improve focusing accuracy.
- Set the camera on a tripod and compose the frame at each distance (closest(=approx. 1m), 1.5m, 2m, 3m, 5m, approx. 23m, approx. 45m, approx. 93m, approx. 135m, approx. 500m, Infinity)
- Focus carefully. (When at closest distance, move the tripod backward and forward.)
- Release the shutter with a cable-release.
When a series of test has done, change the camera to another Zeiss Ikon and test again.
Result:
Test Result: M-HEXANON 90mm F2.8
No difference along two Zeiss Ikon.
Back-focus at any distance.
Couldn’t get the correct result at over 93m, because focusing ring had reached to infinity. - Test #02
Objective:
Check the difference along two Zeiss Ikon (one is just repaired its range finder).
Check the trend of focus (back or front) when using other lens (Not M-Hexanon 90mmm).
Check the trend of focus along the distance to the subject.Method:- Mount the Planar 2/50 ZM to a Zeiss Ikon.
- Attach the 2x magnifier (Nikon DG-2) to the viewfinder to improve focusing accuracy.
- Set the camera on a tripod and compose the frame at each distance (closest(=approx. 0.7m), 1m, 1.5m, 2m, 3m, 5m, approx. 23m, approx. 45m, approx. 93m, approx. 135m, approx. 500m, Infinity)
- Focus carefully. (When at closest distance, move the tripod backward and forward.)
- Release the shutter with a cable-release.
When a series of test has done, change the camera to another Zeiss Ikon and test again.
Result:
Test Result: Planar 2/50 ZM
No difference along two Zeiss Ikon.
Correctly focused on at any distance.
Focusing ring was not reached even at 500m, could focus with the “Double Image”. - Test #03
Objective:
Check the focusing accuracy of mine.Method:- Mount the M-Hexanon 90mm to a Zeiss Ikon.
- Attach the 2x magnifier (Nikon DG-2) to the viewfinder to improve focusing accuracy.
- Set the camera on a tripod and compose the frame at each distance (closest(=approx. 1m), 1.5m, 2m, 3m, 5m, approx. 23m, approx. 45m, approx. 93m, approx. 135m, approx. 500m, Infinity)
- Focus carefully. (When at closest distance, move the tripod backward and forward.)
- Release the shutter with a cable-release. (#01)
- Make it defocus by rotating the focusing ring.
- Again, focus carefully. (When at closest distance, move the tripod backward and forward.)
- Release the shutter with a cable-release. (#02)
- Make it defocus by rotating the focusing ring.
- And again, focus carefully. (When at closest distance, move the tripod backward and forward.)
- Release the shutter with a cable-release. (#03)
Result:
Test Result: Focusing accuracy of mine
Focusing accuracy is at constant level.
Couldn’t get the correct result at over 93m, because focusing ring had reached to infinity. - Consideration
It is all[23] what I tested with my having equipment.The results don’t prove the state that “No problem exists on Ziess Ikon systems”, just saying “Could get good result when using Zeiss Ikon systems”[24].I don’t have any other systems than ZM-mount, so there remains the doubt of ZM-mount compatibility.
But seeing the next section, Zeiss (=Cosina) announces the compatibility.
So it is valid to determine that the problem is on M-Hexanon 90mm.
COMPATIBILITY OF ZM-MOUNT
On the website of Zeiss and Cosina, the compatibility is described as bellow.
Carl Zeiss: Zeiss Ikon Camera
Equipped with the renowned M bayonet, this camera is the tool for optimum use of the ZEISS ZM lenses and is also compatible with all other lenses equipped with an M bayonet.
Cosina: Zeiss Ikonトップページ
ZMマウント
ZMバヨネットマウントを採用。高性能カール ツァイスT*ZMマウントレンズ群はもとより、各種Mマウントレンズを装着することも可能です。Translation:
Having ZM-mount. It can mount high performance Carl Zeiss T* ZM mount lenses and also mount the variety of M mount lenses.
So, they clearly announce the compatibility.
And I never heard the focusing issue when use with any combination of ZM-mount and Leica M-mount.
HOW OTHERS EXPLAIN THE COMPATIBILITY
- Voigtlander Bessa (VM-mount)
I couldn’t find any compatibility statement on Cosina’s product page.
But finally I found a brochure PDF at archives page (Link broken: http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/archive/a-camera/a-r3m-250.html) "BESSA-R2M/3M 250th" (Japanese only).フォクトレンダーのレンズはもとより、Zeiss ZMマウントシリーズやライカMマウントシリーズのレンズを装着可能です。
Translation:
It can mount Voigtlander lenses, also mount series of ZM-mount and Leica M-mount. - EPSON R-D1 (EM-mount)
On specification of R-D1xG (EPSON: 製品スペック情報(販売終了品) R-D1xG) (Japanese only).レンズマウント
EMマウント (M型互換マウント、コシナ社製アダプターにより、Lマウントレンズも接続可)Translation:
Lens Mount
EM-mount (compatible with M-mount, L-mount lenses can be used with Cosina’s adapter) - Rollei 35RF (Rollei 35RF) (Discontinued)
Specification of Sonnar 40mm F2.8 HFT on product page (Komamura: ローライ35RFhttp://komamura.co-site.jp/Rollei/pd/35RF.htmlLink broken.) (Japanese only).RMマウントアダプターリング付
ゾナー40mmレンズはRMマウントバヨネットアダプターリングを装備していますので、Mマウント/Lマウントどちらのカメラにも装着することができます。Translation:
RM-mount included
Sonnar 40mm lens is including RM-mount bayonet adapter ring, so it can be used with M-mount and L-mount. - Extra: RICOH Lens Mount Unit GXR MOUNT A12
This is just a mount adapter, no rangefinder coupling.Product page (RICOH: Lens Mount Unit)GXR MOUNT A12 is compatible with the M mount, which boasts a long, distinguished history and an extensive range of lenses. Besides being able to mount Leica M lenses, lenses with many more types of mounts can also be accommodated if a mount conversion adapter is used.
Specificasions page (RICOH: GXR MOUNT A12 - Major Specifications )
Flange back: 27.8 mm
- Extra: FUJIFILM M MOUNT ADAPTER
This is another moutadapter, no rangefinder coupling too.Product page (FUJIFILM: FUJIFILM M MOUNT ADAPTER)The Mount Adapter is designed to maintain the flange back distance of 27.8mm for high precision M Mount lenses with advanced planarity.
Konica is not listed on Compatibility Chart.
MY COMCLUSION
From a comprehensive point of view, my conclusion is…
M-Hexanon lenses and Hexar RF have same shape to Leica M-mount, but they are not compatible with Leica M-mount.”
I know well there exists the opposing view, and I don’t deny it[25].
I think the compatibility of KM-mount product is less compatible like this.
- Leica lens, Leica camera, M-Hexanon lens, Hexar RF are all mountable to each other.
- Range finder will work, but cannot expect accurate focusing.
Some work correct. But not all work correct.
There is variety of reasons conceivable, but all of that is just an assumption.
I don’t know why Konica never say “100% compatible with M-mount”, but it indicates to me the incompatibility.
So, I decided there’s no compatibility whether KM-mount has 100% compatibility or not.
THEN, TAPE IT
THE TRIGGER
When I read the thread “My experience with M-Hexanons on the M8” on RANGEFINGERFORUM.COM, I found out that “This is what to do!”
Self repair the back-focus issue by taping.
TAPING
At first, get off the mount plate by removing six screws for easy work.
I used 3M’s metal foil tape. (forgot the name)
Tape it halfway of lens’ cam, then rub and press it by something like plastic pen to fit tight.
After rubbing and polishing, the finishing becomes very smooth (the photo at the beginning of the article), so there’s no image jump on range finder.
Metal foil tape on M-Hexanon 90mm
TEST RESULT
At first, “BEFORE TAPED” test result.
M-Hexanon 90mm F2.8, After Kenko repaired (Before taped), Focus test @F2.8, Center cropped
Back-focus at 1m, 1.5m, 23m.
Increasing the back-focus amount with the taking distance.
At 23m, point of focus is the wall of building at 80m.
At 135m, the focusing ring has reached to infinity already, so cannot focus it.
At 500m, not tested.
There may have coupling trouble on range finder.
Next is the taped result.
M-Hexanon 90mm F2.8, After taped, Focus test @F2.8, Center cropped
From 1m to 500m, all are focused on correctly.
It’s obvious to see the result at 23m.
Furthermore, focusing ring is not reached to infinity even at 135m and 500m.
When I turn the focusing ring to infinity, signboard at 500m is defocused.
I think it might be over-infinity state. (But not tested about that detail.)
Tried lightly the taping, but it gets very good result unexpectedly.
SAMPLE PHOTOS
Sample shots after taped.
All are wide-open F2.8.
Shooting Data: Carl Zeiss Zeiss Ikon, Konica M-HEXANON 90mmF2.8 + ND8, Kodak Gold 100(GA 100-7)
Focused on flower at center facing me
Focused on insect sit on a leaf
FUTURE CHALLENGE
There exists a little worry about durability of the tape, which makes contact with the range finder roller while focusing all the time.
The challenge is to keep it tight and accurate.
更新リスト
2012/5/21
マウント部にテープを貼る修理方法を誤解していたため、コメント訂正。
2012/5/24
”各メーカーの互換性に関する表現”に、フジフイルムのMマウントアダプターを追加
英語版、とりあえず掲載完了。
2012/12/25
駒村商会からKPIへの業務移管にともなったローライ35RFのリンク切れ。
2013/1/24
"TAO of LEICA"がリンク切れ。グーグルのキャッシュを代用としてリンク。
2014/3/22
リコーGXR関連のリンク切れ修正。
2014.4.14
HTMLタグの記述間違いを修正。
2014.9.24
"フィールドカメラマンノートの記事:カメラ談義10"のリンク切れを修正。
2014.10.20
"Issues in rangefinder engineering"がリンク切れのためリンク解除。
2015.1.15
一部リンクのHTMLタグ記述ミスを修正。
2015.4.8
GXR MOUNT A12の製品情報(英語)のリンク切れを修正。
2015.10.13
"Zeiss Ikon Camera"のリンク切れを修正。
2016.2.22
コシナの”Zeiss Ikonトップページ”のリンク切れを修正。
旧:http://www.cosina.co.jp/seihin/cz/ikon/index.html
2016.2.23
上記2016.2.22の修正で未修正だった1箇所を修正。
2016.5.20
フォクトレンダーのアーカイブスのページ(http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/archive/a-camera/a-r3m-250.html)の消滅に伴い、リンクを解除。
2017.5.12
R-D1xGの仕様概要のページ(http://www.epson.jp/products/colorio/digitalcamera/rd1xg/spec.htm)が消滅したため、製品スペック情報(販売終了品)のページへリンクを変更。
脚注
- 金に糸目をつけないのであれば、LEICA MACRO-ELMAR-M 90mm f/4にするのですが。 [↑]
- Tele-Tessarは新品での購入を想定しており、当時の価格は8万円ちょっとで、他の中古レンズに比べると、2割から3割増しの価格になります。
しかし、2012年4月中旬から5月上旬までの非常に短い期間、新品価格が6万円ちょっとまで下がっていました。
期間限定セールだったのかもしれませんが、そのバーゲン価格ならTele-Tessarを新品で購入していたことでしょう。 [↑] - 外観は二の次として、レンズの機能と性能に問題を抱えていないもの。 [↑]
- 所有する2本のZMレンズ(Biogon 2.8/28 ZMと、Planar 2/50 ZM)では、500m以上の被写体に対しても二重像でピタっと合わせることができる。 [↑]
- 販売店に電話で聞いただけで、販売店が発行した修理票には修理業者の名前はありません。
本当にこのFという修理業者が修理したかという確証がないため、名前を伏せます。
また、販売店が修理料金をケチるため(初期不良扱いのため料金は販売店持ち)、フォカーカス調整”だけ”を依頼し、全体的な問題は診ていないのかもしれません。 [↑] - 当初はレンズの不具合だと思っていませんでしたが、後のケンコーによる修理でガタが無くなったため(びくともしない)、不具合だったのだと気が付きました。 [↑]
- ヘキサーRFを出す以前に発売した、Lマウントのレンズを指している [↑]
- レンズとボディ、どちらも単体では基準値内だが、合わせたときに基準値を満たせなくなるのかもしれない… という、さらなる疑念が続々と… [↑]
- フランジバックを数値で示しているのは、日本カメラのこの記事だけです(たぶん) [↑]
- テスト以外にも、約1年ほど、Zeiss Ikonシステムで問題なく撮影してきたという実績が山ほどありますが、ここには含めていません。 [↑]
- 修理したばかりのボディと、それと性能に差がないボディとの2台でテストしていることを考えると、限りなく”白”だと思いますが… [↑]
- まぁ、ベッサデジタルとでもいう機種ですから、当然と言えば、当然。 [↑]
- このカメラも、コシナのOEMと言えますから、当然… [↑]
- 結局のところ、コニカが公言しない限り、真実は永遠に闇の中にあって、コニカ以外の誰にもわかりません。
コニカが「100%の互換性がある」もしくは「互換性が無い」と公言するまでは、何が正しいのかわかりません。
そのような状態においては、各々が導きだした結論は(それらが異なっていたとしても)どれも正しく、どれも間違いなのだと思っています。 [↑] - ある時期以降に製造されたヘキサーRFには、レンズ脱着ロックのガードが付いており、マイナーチェンジが行われていることがわかります。内部が改良されたのかはわかりませんが… [↑]
- ピントリングが∞まで回りきっているのですが、二重像で看板が合致しません [↑]
- このやり方、記事を書き終わる頃に見つけたので、最初に見つけていればこの方法でやっていたと思います。 [↑]
- Of course, it will work correctly when I use two ZM lenses (Biogon 2.8/28 ZM and Planar 2/50 ZM) [↑]
- I remain anonymous the actual name. Because, I don’t have any well-established source, just heard on the phone. [↑]
- ヘキサーRFを出す以前に発売した、Lマウントのレンズを指している [↑]
- レンズとボディ、どちらも単体では基準値内だが、合わせたときに基準値を満たせなくなるのかもしれない… という、さらなる疑念が続々と… [↑]
- フランジバックを数値で示しているのは、日本カメラのこの記事だけです(たぶん) [↑]
- I don’t include any of my experiences that “There was no problem with Zeiss Ikon systems for over a year”. [↑]
- Tested with “just repaired body” and “same performance other body”… I think there’s no problem inifinitely. [↑]
- No one knows the answer while Konica doesn’t clearly say about compatibility. So, in such a “No Answer” state, I think everything is right and everything is wrong. [↑]