メモ概要
自分じゃどうにもできないと思い込み、しばらく保管していたのだが、意外とあっさり修理することができた。
修理に関してWebで検索したが、いいネタを見つけられなかったため、ここにメモする。
参考にしたのは、”よくわかるカメラの改造と修理/学研”(→学研のページ。品切・重版未定。金沢市立図書館所蔵。)である。
この本にはNikon FEの修理の手引きが載っており、FEはFMの兄弟機であることから、今回の修理の参考となった。
また、以下の本にもFMに関する情報が載っているようなので、修理の参考になると思われる。
症状
フィルム巻き上げレバーが動かない。(レバーは予備角まで開くが、それ以上は動かない。)
シャッターは切れた状態。
対象機種
Nikon FM(前期型)
ここで取り上げているのは僕が所有する前期型。
後期型は、二重巻き上げ防止レバーの位置が異なる。
とは言え、後期型でも似たようなやりかたで修理できそう。(実物を見たこと無いので保証無し。)
分解と修理方法
- 底カバーの取り外し(難易度0/10)
念のため電池は抜いておく。
ねじ3本を外す。 - シャッターチャージ連動バー(と勝手に呼ぶ)のカバーの取り外し(難易度1/10)
カメラ内部にねじを落とさないように注意して、ねじ3本を外す。 - 二重巻き上げ防止レバーの位置を確認
赤丸で囲んだ部分。
少し奥の方にある水平に見えている部分がそれ。
ここにシャッターチャージ連動バー(中央に縦に走る長いもの)中間部分の棒が引っかかり、巻き上げできなくなっている。 - 二重巻き上げ防止レバーを逃がしつつシャッターをチャージする(難易度2/10)
二重巻き上げ防止レバーを、矢印の方法へ先の細いマイナスドライバーなどで押し込む。
手を離すとバネで戻ってきてしまうので押し込んだまま保持する。
シャッターチャージ連動バーが外れないように上から軽く押さえる。
ゆっくりとフィルム巻き上げレバーを操作(巻き上げ)し、シャッターをチャージする。
チャージの途中で二重巻き上げ防止レバーの横を、シャッターチャージ連動バー中間部分の棒が通り過ぎる。 - シャッターを切る
- 直っていることを確認
- 組み直す
気になるのは
たぶんこの方法で修理完了だと思うのだが、フィルムを通してチェックする機会がない。
そのため、実際にはこの方法では何か問題があるかもしれない。
またそのうちにフィルムを通すときも来よう。
そのときはここに結果を追記する。
2010/8/30 追記
Mamiya 7II購入時に下取りに出したため、フィルムを通してのチェックはできなかった。
注意事項
Yahooオークション(http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/166737257)を見てここを訪れた方へ。
ここは、その商品の出品者とは全く関係のないWebサイトです。
OM-4Tiの内部構造について、私は関知いたしません。(OM-4Tiは、現物を見たこともないので…)
更新情報
2010/8/30
下取りに出した件を追記。
2012/11/18
冒頭のYahooオークションに関する掲示を記載。
2013/3/16
誤字訂正。
2013/3/31
一部表記を変更。
冒頭の掲示を、下部に注意事項へ移動。
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2014/6/26
元画像へのリンクを追加。(見た目の変更なし)
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2016/3/21
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