プールの底から

@21世紀美術館

Nikon FM3A + AF24-85mm/F2.8-4D + Kodak E100VS 自家現像 クロスプロセス。
スキャン後、3:2にトリミング。

E100VSは今回初。フジのTREBI 100Cと似たような感じで、薄く緑がかかる感じの仕上がりとなる。
TREBI 100Cに比べると、青と緑があまり鮮明ではなく、少し黄色(茶色?)のくすみが感じられる。クリアな印象は少ないが、逆にリアルっぽい。

-1EVから-1.5EVくらいで撮影したが、ハイライトはぶっ飛んでしまった。
これまでのクロスプロセスの経験から、基本的に-1EVを基本として撮っているが、今回のE100VSはかなり飛びやすいのかもしれない。
-2EVを基本にしたほうがいいかもしれない(つまりはISO400にセットして±0でOKか?)。

次の一枚は、同じ写真を撮影時の仕上がり予想になるように、Lightroomでいじったもの。
周辺減光はトイカメを意識しすぎだが、これくらい濃いのを期待していた。

雨を待つ花弁

@卯辰山花菖蒲園

Nikon FM3A + Ai 45mm/F2.8P + 接写リング(PK-11A or PK-12)+ Velvia
ナニワカラーキットNで自家現像(クロスプロセス)。
スキャン後、トリミング。

まとまった本数がたまってから現像するので、撮影自体は2008/6/5です。

旧Velviaと新Velvia 50は、クロスプロセス時の発色傾向は似たような感じで、あまりクセのない感じに仕上がっています。
ハイコントラスト かつ 高彩度(ギトギトまではいかない)です。
若干、緑カブリっぽく、くすんでいるようにも見えます(透明感が少ない)。

うちのNikon FMとFM3Aではじき出された適正露出を基準で書きますが、撮影時の注意としては、露出は-2から±0くらいの範囲で撮影すること。
特に白の部分は、少しでもオーバーすると飛んでしまいます(±0でも若干飛ぶ)。
質感を見せたいならマイナス補正を忘れずに。

クロスプロセスしたフィルムのスキャン(その2)

前回投稿した記事の続きです。

先に結論を書いてしまうと、”カラーネガ”モードでスキャンする方法でいいようです。

キタムラにクロスプロセスしたネガポジを持って行き、補正なしでプリントしてもらいました。
以下に、二つ載せておきます。(左:プリントをスキャン, 右:”カラーネガ”モードでフィルムをスキャン)

比較写真

比較写真

仕上がったプリントは、”カラーネガ”モードでスキャンしたものと、だいたい似たようなコントラスト&色合いでした。
白トビについては、プリントの方が飛んでいるものもあれば、スキャンした方が飛んでいるものもあり、スキャン時に1コマ1コマ全てについて設定してやれば防げると思います。が、手間がかかるのでめったにやらないのではないかと思います。(スキャンがもっと早いのなら、もう少し手間をかけてもいいんですけどねぇ)

とりあえず今までスキャンした分が無駄にならずにすんだので、ホッとしています。

それにしても、”ポジモード”であれだけディテールが残っているとは、フィルムってヤツはすごいですなぁ。

更新情報

2016年8月22日
<span>タグで記述していた訂正線を、<del>タグでの記述に変更。
2016年12月30日
リンク先に大サイズの画像があるわけでもなく無駄なので、画像のリンクを削除。

クロスプロセスしたフィルムのスキャン

立入禁止区域の花

@五郎島

Nikon FM + AF 50mm F1.4D + Velvia 50
ナニワカラーキットNで自家現像(クロスプロセス)。

以前、立入禁止区域の花として掲載した写真と同じ場所で別カット。

クロスプロセスしたフィルムを、本当にちゃんとスキャンできているかを確認するため、スキャナ(のドライバ)の設定を変えて再スキャンしてみました。
ニコンのフィルムスキャナが欲しいんだけど、ちょっと手が出ないので、Canon MP960でスキャンしています。

話が少々それますが、MP960のいいところは、35mmスリーブで12コマを一気に取り込めること。悪いところは、専用フィルムスキャナに比べたときのクオリティーの低さと、スキャン速度の遅さです。


  • ”カラーネガ”モードでスキャン。
    これまで、この方法でスキャンしていました。
    高コントラストとなり、空が白とびがし、全体にわたって細部のディテールがつぶれる。

  • ”カラーポジ”モードで、トーンカーブをネガ反転の設定にしてスキャン。
    コントラストは普通か低め(カラーネガフィルムっぽい)。
    細部のディテールはちゃんと残る。

んー、どれが本当なのかよくわからなくなりました。
とは言え、右の写真ではネガで撮るのと変わらない感じなので、やる意味が薄そうです。

一度、プリントに出してみようと思います。

真紅の薔薇

金沢南総合運動公園バラ園

@金沢南総合運動公園バラ園

Nikon FM + AF 50mm F1.4D + PK-11A + Velvia 50
ナニワカラーキットNで自家現像(クロスプロセス)。
カラーネガスキャン後、若干トリミング。

-1/2(左), 0(真ん中), +1/2(右)の3カット撮影(手持ち撮影なので多少ずれてます)していたものを参考程度に載せておきます。
いずれもスキャン後、若干トリミングしただけ。

-1/2(左), 0(真ん中), +1/2(右)の3カット

今回採用した-1/2以外の2カットも、失敗というわけではなく、どれもいい味です。
”真紅”というイメージにマッチしたのが-1/2のカットでした。
さらに-1/2くらいしておいたら、もう少し薔薇の暗部が締まったかも。
次回は-1, -1/2, 0の段階露出かな?