自己ベスト

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC

プレイステーション3のゲーム、グランツーリスモ6
オンラインのタイムアタックイベントにおいて自己最高位となるワールドランキング287位を記録したのでメモを残しておく。

普段であれば少し走って基準タイムをクリアしたらそれで終わり。順位にするとワールドランキング30000位くらい。
しかし今回は、先日のバサースト12時間の決勝レースに触発されてレース魂に火がつき、自分の力を試したくなった。

バサースト12時間の決勝レース、オーストラリアからのネット中継を朝から見続け、自動車レース界のゴジラこと日産GT-Rを応援していた。
11時間半ほど走ったレース終了直前、3位につけてはいるもののセーフティーカーやら何やらでこのまま終了かとほとんど諦めていた状況で、最後の最後、ラスト4分でグリーンフラッグが振られてレース再開。
再開直後に一台抜いて2位に、続く長いストレートでもう一台抜いてトップに立って大逆転という、身も心も震える、とてもしびれるレース内容だった。

NISMO: ニュースリリース: NISSAN GT-R NISMO GT3、バサースト12時間で総合優勝

バサースト12時間レース・優勝の瞬間 / GTR WINS BATHURST 12HR 2015!! WINNING MOMENT

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
マウントパノラマ モーターレーシングサーキットで開催されたシーズナルイベント、GT3 レーシングカー スーパーラップに、Audi R8 LMS ultra '12で参戦。
GT-R ニスモ GT3 '13で参戦したいところだが、ゲーム内での性能指標を加味すると、ちょっとタイムが出ないので…

コントローラーは、ロジクール G27 レーシングホイール(いわゆるハンドルコントローラー、ハンコン)を使用。
グランツーリスモ6を購入してから一度もゲームパッドで走ったことがないので、どちらのコントローラーの方が良いタイムが出るのかわからないが、実際に走らせている気分に浸れる/味わえるのはハンドルコントローラーだけ。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
このイベントの開催期間は二週間。
最初の一週間は、足回りやブレーキ、LSDの効き具合などををあれやこれやと調整し、このコースと自分の走りに一番合うセッティングを探した。
少しでも早くアクセルを踏み始められるよう、コーナーの立ち上がりでオーバーステアになりすぎないように調整した。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
マウントパノラマは長いストレートが2箇所あり、最初はダウンフォースを弱くして最高速を上げるセッティングにしていた。
しかし、ストレートの速度が多少落ちたとしても、ダウンフォースを強めてコーナリングスピードを上げた方が総合的なタイム短縮につながった。また、それによって挙動も安定しドライバビリティも向上した。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
セッティングが決まった後はひたすら走りこんだ。
思った通りに車の姿勢が作れないときには、足回りのセッティングを微調整して対応した。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
最初のうちはどんどんタイムが上がっていたが、ある程度のところで頭打ちとなった。
しかし、逆にそこからが本番といった感じで、走行ラインやブレーキングポイント、アクセルのタイミングなどを少しずつ変え、コンマ数秒ずつベストタイムを更新していった。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
時にはスランプに陥ったような状態となった。
今まで特に気にしていなかったコーナーが曲がりきれなくなったり、ブレーキングが遅れたりするようになり、まともに1周走れずにリスタートすることが何度もあった。

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
実車ではありえない無数のコースアウトとクラッシュ。
実際のレーシングドライバーはどこまで攻めてどこまでで抑えるのだろう?
ステアリングインフォメーションに加え、旋回Gや路面状況をシートから感じているのだろうか?

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
ベストタイムが出るとそのリプレイを保存し、データロガーで以前の走りと比較した。
そこからわかったのは、エンジンパワーをたくさん路面に伝えられればタイムは上がるという、単純で難しいこと。
早くアクセルを開ける、長くアクセルを開けておく、強くて短いブレーキ、ホイルスピンを少なく…等々

Audi R8 LMS ultra, Mount Panorama MRC
また走りこんでいくうちに気がついたのは、コーナーのカント(=バンク、内側への傾斜)を使ってコーナリングスピードを上げること。
このことに気がついてから、1秒近くタイムが向上した。

My best time
約二週間走りこみ、持てる力をほぼ出し切った結果、1'56.084でワールドランキング287位[1]の自己最高位を記録した。
100位以内[2]を目指していたが、もし現状できうる最高で完璧な走りができたとしても、あと0.5秒縮めるのがやっとだと思われ、200位くらいが関の山だ。

world rank TOP10
トップ10のタイムを見ると、自分と1位とのタイム差が4秒近くあり、次元の違いを思い知らされた。
1位と10位とのタイム差が1秒ほどあり、トップ数人の飛び抜けた速さにも驚かされる結果だった。


今回、シーズナルイベントを本気で走ってみて、発見と経験とを合わせて4-5枚は皮が剥けたように思う。
走りがレベルアップしたことを確実に感じ取れる、良い体験だった。

「それが何だ、たかがゲームだろ?」で終わらない、そんな時代。
NISSAN MOTORSPORTS|プレスリリース 2015年: プレイステーションからLM P1へ GTアカデミー勝者が世界最高峰へ羽ばたく

更新情報

2015.2.21
ハンドルコントローラーについて追記。
2016.3.21
iframeタグの属性値に幅と高さを指定。srcをhttp://からhttps://に変更。
2016.3.26
ボックス内の文字サイズ変更。
2017.2.18
G27の商品ページ(http://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/product/g27-racing-wheel)が消滅したため、サポートページにリンクを変更。

脚注

  1. イベントの参加人数は、数万〜十万人程度と思われる。 []
  2. 100位以内に入るには、1秒以上タイムを縮める必要がある。 []

著者

西尾 健(にしお たけし)
石川県金沢市在住の素人フォトグラファー。
ダメ人間で写真が好き。フィルムの魅力に引き込まれ、フィルムで撮り続ける日々。
このWebサイトでは、主に自分用のメモと記録を、写真と文を交えて記事にしています。

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