現像済みフィルムの付着物

ここ2ヶ月くらい、フィルムで撮ることが多くなっている。
撮り終われば現像に出し、現像から上がってくるのを、のほほんと待つわけである。
# ネガは、キタムラや町のDPE屋に機械があるので当日仕上がりだが、リバーサルは現像所送りになるため早くて翌日の仕上がり。
# 休日を挟むと、4日か5日後ということも。

先日、受け取ったフィルムをスキャンしようとしたとき、異変に気がついた。

いくらブロアーで吹こうが、ゴミが飛んでいかない。

Nikon D700, Ai Micro Nikkor 55mm F2.8
右側に糸くずのようなものが付着している。
また、 中央と左側には、何か付着しているような、もしくは剥がれたような箇所がある。

Nikon D700, Ai Micro Nikkor 55mm F2.8
糸くずのようなものを拡大。
両端が乳剤面に埋まっている。

現像を依頼したキタムラに持ち込んだところ、簡単なフィルムクリーニングを試してくれたのだが取れなかった。
乳剤面に埋まっているということから、現像所(キタムラでフジカラー北陸と聞いた)でのトラブルもあるということで、現像所にクリーニングを依頼することになった。

来週くらいにはフィルムが返ってくるようだ。

立山(2/2)

2日目。
一ノ越山荘から雄山, 大汝山を目指す。

Nikon D700, Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D(IF)
6時に朝食。
7時に出発。
薄い雲はあるが、晴れと言える天気。
小屋の向こうは、槍ヶ岳のあたりまで見えていた。(結局、富士山は見えず。)
太陽は山の裏側(写真では左後方)にあり、陽はまだ差さず、少し暗い。

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立山(1/2)

先週、知人の誘いで、立山(雄山, 大汝山)へ行ってきた。

昼すぎに立山駅からケーブルカーに乗り、その日は一ノ越山荘に泊まり、次の日に登頂して帰ってくるという計画である。

まずは1日目。

Nikon D700, Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D(IF)
室堂に着くと、少し雲が多いが雨は大丈夫そうであった。
明日登頂するのは、目の前のこの山。
山荘( 右奥の平らになっているところ)までは小一時間。

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お堀通りで

先日、自転車に乗り、兼六園下から広坂へ向けてお堀通りを上っていた。

坂の途中、一人の男性が自転車を停め、歩道脇の植え込みの方を見ている。
視線の先には、小型の犬か猫のような何かがいる。

5mくらいのところまで近づいて、それがタヌキだとわかった。

(兼六園か金沢城にタヌキっているんだっけ?)
(出てきたはいいが、石垣とか登れなくて戻れなくなった?)
(逃げないの?)
(人に慣れている?)
(ん?弱っている?)

僕もそこへ自転車を停めた。
「タヌキですよね?」
さっきの人が聞いてきた。
「ええ、そうだと思います。」
病気なのか、怪我なのか、背中が痛々しい状態になっている。
そして、弱っているようにも見える。

(記録しておかねば)
という気持ちが他の何よりも先に出た。
自転車から降り、リュックサックからカメラを取り出し、その場で静かにしゃがみ込んで1枚撮った。
(広角寄りのレンズだから、この距離では小さくしか写らないな…)
驚かさないようにゆっくりと近づいてみたが、少し近づいたところでタヌキはそろりそろりと後ろへ下がり、こちらを見ていた。
これ以上近づくのは無理と判断し、少し近づいた場所でもう1枚撮った。
(6x7判だし、拡大すればなんとかわかるだろう)

さて、これからどうするか。
さっきの彼の意見を聞きたくてこちらから声をかけた。
「連れて帰るって状態じゃないですね」
「ですね…」
お互いにどうしようもない感でいっぱいになり、しばらく、そのタヌキを見ていた。

(しかしこのままでは…)
(何かいい策は無いものか…)
(ここからなら、市役所まで数分だ。市役所に頼み込んでみるか…)
「市役所に頼んでみますわ」
と声をかけ、市役所に向かった。

市役所で事情を説明したところ、様子を見に行ってくれるということになった。

その後、タヌキがどうなったかは知らない。
保護されたとしても、すでにかなり弱っているようであったため、あまり状態は良くないと思う。

このタヌキに対して僕はベストを尽くせたのだろうか。
結局、市役所に問題を丸投げしただけじゃないだろうか。
他に何かいいやり方があったんじゃないのか。
いろいろと考えさせられている。


タヌキの写真であるが、露出を外すことなくしっかりと写っていた。

なお、タヌキの状態が非常に厳しく、精神的なダメージを受ける可能性があるため、写真は下記のリンク先に置いている。
僕が最初に思ったのは、芥川龍之介”羅生門”の餓鬼である。
この写真を見ると、なんとも言葉が見つからないのである。

所有しているスキャナがブローニーに対応していないため、35mmで取り込める範囲を無理矢理スキャンしている。

閲覧注意
タヌキの写真


2010/09/25 追記
この記事を見た方から、

「もうちょっと注意書きが多くてもいいと思う」

と提案を受け、写真閲覧に関する注意を追加した。

更新情報

2014.4.14
HTMLタグの記述間違いを修正。
2015.8.9
画像のリンク先を変更。